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フォルクスワーゲン、ID.Rで史上初の天門山タイムアタック成功

©Volkswagen

フォルクスワーゲン・モータースポーツは9月2日、フル電動のレーシングマシンID.Rで、中国湖南省にある天門山で史上初めてのタイムアタックを実施。ドライバーを務めたロメイン・デュマが、天門洞に続く99の険しいコーナーを抜ける標高差1100m・約11kmの通天大道を、7分38秒585のタイムで駆け登った。

米国のパイクスピーク、英国のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフの電動マシンラップと数々の記録更新を樹立してきたID.Rが、中国の難コースで初めて計測記録を残した。奇しくも、IDシリーズ初の市販モデル、ID.3は、9月10日にドイツで開幕するフランクフルトモーターショーで、ワールドプレミアを控えている。

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「この記録は、チーム全体にとって特別な挑戦。天門山を舞台にモータースポーツを行うという、新たな道を切り開いたのだ」とフォルクスワーゲン・モータースポーツのディレクター、スベン・スミーツはコメント。
「ID.Rのようなスポーツカーにとって、全く異質なテリトリーであり、プリペアやマシンのセットアップの面で、また新しいアプローチで臨まなくてはならなかった。エンジニア、メカニック、ロジスティックの専門家から、ドライバーであるロメイン・デュマまで、チーム全体が一瞬も休むことなく取り組んできた。このチームの成果を心から誇らしく思う。この記録は、フォルクスワーゲンのモータースポーツ活動の歴史の中でも特別な1ページとなるだろう」

ドライバーを務めたロメイン・デュマは
「天門山で樹立したこの記録は、自分の走りの中でも最もスペクタクルな1つとして、いつまでも忘れることはないだろう。中国で、電動のフォルクスワーゲンID.Rで記録を立てたことを、誇りに思う」とコメント。
「事前に情報もテストも少ない中で、とても大きなチャレンジだった。道は信じられないほどナローなワインディングだったが、ID.Rの電力で走るのはものすごく楽しかった。短いストレートでは太いトルクが大きなアドバンテージになり、高速セクションでは、エアロダイナミクスがさらにトラクションを与えてくれた」

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