WRC第4戦ラリーアルゼンチンはスタートに先駆けて4月23日、拠点となるヴィラ・カルロスパスで、「WRC TVホイール・チェンジ・チャレンジ」が初めて開催され、MスポーツWRTのエルフィン・エバンス/ダニエル・バリット組が優勝した。
WRカーをドライブする11クルーが参加したこのイベントでは、自分のラリーマシンのタイヤ交換にかかる時間が競われた。計測が開始されると、クルー陣はシートベルトを外してマシンから飛び降り、左リアタイヤを交換。リアからジャッキを外し、アルゼンチンの国旗が置いてある場所までダッシュしてマシンに戻り、国旗を高く掲げたところまでの時間を計る。
フォード・フィエスタRS WRCのエバンスとバリットは、46.00秒でこの任務を完了。2番手タイムはヒュンダイi20 WRCのティエリー・ヌービル/ニコラ・ジルソウル組の47.07秒、フォルクスワーゲン・ポロR WRCのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシアは47.13秒の3番手だった。
「とてもうまく行ったけど、ラリーではこの練習が必要にならないようにありたいね」とエバンス。「ここ数年、(タイヤ交換の)一番いい方法を模索してきたから、それが発揮された。イベントスタートに向けていい流れがつかめた。もちろん、ラリーでも勝つのはもっと難しい作業だとは思うけどね」
参加したクルーの中で一番タイムが遅かったのは、フィエスタRS WRCのマルティン・プロコップ/ヤン・トマネク組。タイヤ交換に取りかかる前に蛍光色の「セーフティジャケット」を借りて身に付けるなど場を盛り上げ、3分08秒で作業を終えた。
このタイヤ交換作業の模様は、YouTubeのWRCチャンネルで観ることができる。
https://youtu.be/TcP9ANRAb8g