BMWは、プロドライブをMINIのワークスチームとしてではなく、カスタマーサポートのいちチームとして位置づけることを決定した。
これまでプロドライブが担っていたマニュファクチャラーエントラントとしての活動は、かねてよりうわさのあったモータースポーツ・イタリアが運営するWRCチームMINIポルトガルが引き継ぐとの発表がされている。
ドライバーはポルトガル人のアルミンド・アラウジョ/ミゲル・ラマルホ、ブラジル人のパウロ・ノブレ/エデュ・パウラが務める。シーズン残り12戦のすべてに出場する予定とのこと。カラーリングは写真のようにブラックを基調としたものになるようだ。
一方、カスタマーのためのマシン製作とサポート、および2018年までホモロゲーションが残っているニューカーの開発はプロドライブが継続して行なうという。
「WRCにおけるMINIの将来が、長期的に確保されていることをうれしく思う」と語るのは、BMW MINIブランドマネージメント執行役員のカイ・ゼグラー(写真下)。
「ラリーは我々のブランドに非常によくマッチする。すでにポディウムを獲得していることからも、MINI JCW WRCは十分なポテンシャルを示したと言えるだろう。今後数年間は、世界中のカスタマーチームが走らせるMINIがファンを魅了し続けることを確信している。
もちろん、プロドライブによる熱意とハードワークなくしては、これまでの活躍は望めなかったはずだ。MINIモータースポーツを代表して彼らの働きに感謝するとともに、今後もカスタマーサポートとしてともに歩みを進めることを楽しみにしている」
なお、完全な詳細についてはいまだ議論されている部分もあリ、全体像は把握できていないが、プロドライブがMINI WRTとして獲得したポイントについては、そのまま残される可能性もあるという。
また、ドライバーのダニ・ソルドもプロドライブとともに残りのシーズンを戦うと関係者は語っている。