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BMWとプロドライブ、決別の危機

 

 英オートスポーツ誌は、BMWグループがプロドライブとの契約を本日にも解消する可能性があることを報じている。MINIワールドラリーチームのプログラムの将来性に疑問が生じているためだという。

 関係筋によれば、この話はほぼ確定に近いものだとのこと。
「この決定は、昨年中に下されていた可能性もあった。しかし、ひとまずはラリーモンテカルロの後まで待とうということで、先延ばしにされていた話だ。最終的には取締役会で決定される」

 プロドライブのリチャード・テイラーは英オートスポーツの取材に対しこれを言下に否定した。
「そんな話は初耳だね。チームはすでにスウェーデンのプレイベントテストへ向かっているし、カスタマーサポートプログラムも進行している。我々が送り込んだすべてのMINI JCW WRCは来週のラリースウェーデンに登場するよ」

 チームはすでにスウェーデンに向かってはいるが、そのこと自体が本日にも行なわれるであろう発表の抑止力にはならないと関係筋は語っている。
 また、プロドライブは昨年の参戦開始から慢性的な資金不足に頭を悩ませており、成績を残しているにもかかわらず資金調達に難渋している。今シーズンはかろうじてダニ・ソルドのみが固定ドライバーとして参戦するにとどまっていることからもそれは明らかだ。

 現地ではイタリア系のファクトリーにプロジェクトを移管する準備を進めている、あるいは完全撤退も視野に入れている、などの憶測が飛び交っているという。
 先日のラリーモンテカルロで2位に入ったソルドのコメントはとれていない。



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