TOYOTAは、新型車ヤリスを世界初公開した。TNGAプラットフォームの採用をはじめ、エンジン、ハイブリッドシステム、トランスミッション、サスペンションなど、すべてがゼロベースから作り上げられたという。
プラットフォームは、コンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)を初採用し、従来型に比べ車両重量を50kg軽量化、ねじり剛性を30%以上強化、重心高を15mm下げ、優れた操縦安定性と上質な乗り心地を両立しているという。
パワートレーンは、新開発の直列3気筒1.5Lエンジンに、Direct Shift-CVT、新世代ハイブリッドシステム、または6速マニュアルという組み合わせ。さらに、改良された1.0Lエンジン+CVTという計4種類が用意される。トヨタのコンパクトカーとして初めて、E-Four(電気式4WDシステム)も設定される。
外観では、ムダをそぎ落して凝縮感のあるキャビンと、ボディ中心から前後タイヤに向かう引き締まった造形が目を引く。今にも走り出しそうな、アクティブで躍動感のあるデザインとなっている。
先進安全機能についても、トヨタ初の高度駐車支援システム「Advanced Park」や、交差点右折時の対向直進車、右左折後の横断歩行者も検知対象とした最新の「Toyota Safety Sense」を標準装備としている。
開発を担当したチーフエンジニアの末沢泰謙氏は、「初代誕生から20年の節目の年、ヤリスならではのコンパクトであることの強みを活かしつつも、プラットフォームやパワートレーン等、すべてを刷新し、お客様の既成概念をはるかに超えるクラスレスな新世代コンパクトカーを作り上げました。また、多くの方が乗るコンパクトカーだからこそ、走る楽しさはもちろん、世界最高レベルの低燃費と安心安全技術を、このヤリスから搭載しました」と語った。
この新型ヤリスは、東京モーターショー期間中、お台場のヴィーナスフォートに展示されるほか、10月末から12月にかけて全国各地で展示されるという。日本での発売は2020年2月中旬とアナウンスされている。