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WRCスペイン:勝田貴元「状況を見極めメリハリをつけたドライビングを」

©TOYOTA

5番手という上々のシェイクダウンを終えた勝田貴元とダニエル・バリットのふたりがインタビューに応じてくれた。

シェイクダウンの感触を教えてください。
「ヤリスWRCがどのような挙動をするか分からなかったので、1回目の走行は結構抑えて走ったのですが、それでもタイムは6番手タイと悪くはなく、自分でも結構ビックリしました。これはいったらいいタイムが出るんだな、と思って(笑)」

サービスパークの皆さんは結構「おお!」といった反応でしたよ!
「2回目はストールしてしまって、タイムが落ちて。セッティングを少し変えたのですが、2回走って2回とも違うコーナーでちょっとミスをしてしまいました。タイムが出ないかなと思ったら、意外と良くて。自分としては“決まった!”という感じではないのでビックリしました」

水はけっこう残っていましたか?
「水は残っていないです。ただ2カ所、泥がすごい場所があって、そこだけ難しかったのですが、最後はなんとなくうまく走れるようになりました。小さいミスはありましたが、終わってみたらタイムはけっこう良かったですね」

昨年すでに走った経験があるということはかなり違いますか?
「そうですね。グラベルの方が、どう動かせばどういう風にクルマが動くかという感覚をつかみやすいので、1本目から走りやすかったです。もちろん去年も走っているので、そういう経験があっての感覚なのだと思います。明日はコンディションを見極めつつ、いけるところはいって、抑えるところはしっかり抑えて、メリハリをつけたドライビングをしていけたらな、と考えています。良い走りを見せることができればいいですね」

ダニエル・バリット(2回目の走行後)
勝田選手は良いタイムを出しましたが、感触はどうでしょう?
「すべてうまくいっている。2回目の走行でちょっとストールしたが最初の走行はとても良かったし、ここはすでに走った経験があるのでそれが役に立っている。どのようなコンディションかということが分かればそれが自信につながり、どこを走ればいいかが分かる。今日はシェイクダウンだから明日以降と状況はまったく違うものだが、とても競争力のあるタイムを出すことができたし、満足している。このクルマに将来乗ることができるポテンシャルを十分に見せたと言えるだろう」

レッキと実戦の状況は大きく異なりますが、勝田選手はどのような走りを見せてくれると思いますか?
「金曜日は誰にとっても常に難しい1日となる。罠にひっかかりやすい1日だ。彼はそれをすでに理解しているので、明日はとにかくフィニッシュできるような走りができればいいと思っている」
(Keiko Ito)



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