WRC開幕戦が行なわれているモンテカルロの現場で、FIA会長のジャン・トッドがノースワンとの契約解除とそれに代わるプロモーターについて記者会見を行なった。
トッドは、ノースワンに代わるWRCの新たなプロモーターはラリースウェーデン前には決定されるだろうと語った。また彼は、IRCのオーナーであるユーロスポーツイベントと話し合いを持っていることも認めた。とはいえ、いきなりWRCとIRCがひとつのシリーズになるわけでなく「それらは別々の選手権だ」とトッドも語っている。
トッドは、ノースワンスポーツの親会社であるCSI(コンバーススポーツイニシアチブ)を所有していたウラジミール・アントノフの事件(2011年11月に逮捕)がこの危機の引き鉄となったことに言及するとともに、WRCをより良くするためのいい機会だと前向きに語った。もちろんそれは短絡的なことではなく、今後数年をかけて行なわれるものだという。将来の展望としては、選手権の約半数をヨーロッパ圏外で開催することも明らかにした。その視野にはアフリカ、ロシア、そしてアジアも含まれているという。