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APRCチャイナ:川名が2WDタイトル、ヤングがアジア/ジュニアカップの二冠。総合王者はディウェイ

©Mitsuru Kotake

APRCのタイトルをかけて争われる2019シーズンのファイナル、ラリーチャイナ龍遊は、10月26日、中国浙江省龍遊で競技最終日となるレグ2に設定された3SSを2ループする6SS・123.60kmを走行。雨で半分近くが舗装セクションのステージが超スリッパリーなコンディションとなる中、前年チャンピオンを輩出したクスコレーシングから参戦した川名賢/保井隆宏組(シトロエンDS3 R3 MAX)が2WDマシンながら総合3位フィニッシュと大健闘。APRC3(2WD)タイトルを獲得した。

ラリー北海道では大注目のトヨタC-HRにデビューウインをもたらし、APRCチャンピオンを目指して挑んだマイケル・ヤング/マルコム・リード組は、レグ1でマシントラブルに見舞われ、この日を再出走。6SS中、5本でトップタイムをマークして、APRCアジアカップ、APRCジュニアカップの2タイトルを獲得した。

レグ1でコースオフを喫した小濱勇希/藤田めぐみ(トヨタ・ヤリス4WD)は、この日サスペンションダメージに見舞われ完走を逃してしまう。しかし、自身初挑戦の海外ラリーを初めて駆るマシンで挑んだ中で、スーパーSSの開幕ステージでは総合3番手と好タイムも残した。

同じく、初海外ラリーに挑んだ大竹直生/竹下紀子組(トヨタ・ヴィッツR1)は、レグ1で総合5位のクラストップで折り返し、この日も午前中のセクションは順調にステージをクリアしたが、残り3ステージとなったSS11で駆動系トラブルに見舞われ、リタイアとなった。

このラリーだけでタイトルを決めるという斬新なシステムとなった今季のAPRCのタイトルを獲得したのは、台湾のリン・ディウェイ(スバルXV)。全13SS中、獲得したステージウインは4本だったが、ライバルがトラブルに見舞われる中でリードを拡大し、最終的に5分35.2秒の大差で初タイトルを決めた。

Lance Hastie / FIA APRC


「龍遊はとても難しいラリー。ステージコンディションが毎年変わる」と語るディウェイは、9月に開催されたラリー北海道にも参戦している。
「今はとてもうれしい。本当にエキサイティング。スポンサーや支えてくれたみんなのためにも、選手権を制する事ができて、すごくハッピーだ」

Lance Hastie / FIA APRC

APRCラリーチャイナ 最終結果(APRC部門)
1. リン・ディウェイ/レ・ケペン(スバルXV) 3:12:11.1
2. アンドリュー・ホークスウッド/ジェフ・クレス(マツダ2 AP4) +5:35.2
3. 川名賢/保井隆宏(シトロエンDS3 R3 MAX) +7:06.9
4. マイケル・ヤング/マルコム・リード(トヨタC-HR) +3:57:28.3



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