セントラルラリー:初日、国際格式部門は勝田貴元が全SSベストでトップを快走 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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セントラルラリー:初日、国際格式部門は勝田貴元が全SSベストでトップを快走

©Takuto Nishio

2020年開催に開催を予定しているWRCラリージャパンのテストイベント「セントラルラリー愛知・岐阜2019」は、11月9日(土曜日)に初日の6SS(SS5はキャンセル)を走行。国際格式部門はトヨタ・ヤリスWRCをドライブする勝田貴元/ダニエル・バリットが、2番手の新井大輝/イルカ・ミノア(シトロエンC3 R5)に、1分31秒7の差をつけて初日トップに立った。

地元愛知県で、初めてWRカーでの走行を披露した勝田は、この日行われた5つのステージ全てでベストを記録。唯一のWRカーながらも、しっかりと首位を走行して見せた。

「今日は日本独特の道を走った感があります。特にSS1のナローセクションが難しかったのですが、午後はキャンセルになってしまって、残念でもあり、ラッキーでもありました(笑)」

「今回のマシンはコルシカのセッティングがベースなので、まだ完全にはステージに合ってはいません。そういった意味でも良いデータが取れました。僕らの役目は来年のために様々なフィードバックを持ち帰ることなので、明日もこのまましっかりと走り切りたいです」と、勝田は冷静に語った。

Takuto Nishio

2番手はR5勢トップとなった新井大輝。走りながらセッティングを詰めるラリーとなったが、「日本の独特な道をR5で走る機会がないなか、しっかり走りきれたのはポジティブな点です。ワークス仕様のC3 R5なので乗りやすいですね。これまで乗っていたマシンよりも、下のトルクがあるのが一番の違いです」と、笑顔を見せている。

2分5秒2差の3番手はシュコダ・ファビアR5での初ラリーとなった福永修/齊田美早子。4番手には先週末にスーパーGTの最終戦を終えたばかりのヘイキ・コバライネン/北川紗衣(トヨタGT86 CS-R3)がつけている。

Takuto Nishio

一方、今シーズンの全日本ラリー選手権王者が多数参戦する国内格式部門は、オープニングステージでトップに立った鎌田卓麻/鈴木裕(スバルWRX STI)がその後のステージも快走。2番手の勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)を21.7秒差に抑えて、初日を終えた。

「良いラリーが走れました。ドライでの手応えは高山の前にも感じていたんですが、残念ながらラリー本番はウエットになってしまいました。このラリーをそのセッティングで走ってみて、タイムも良く、自信を持てています。クルマの調子もいいので、明日は淡々と今のペースをキープしたいです」と、鎌田は自信を覗かせる。

Takuto Nishio

一方、地元ラリーを2番手で折り返した勝田範彦だったが「午後はかなり頑張ったんですが、タイムがついてきませんでしたね。かなり攻めましたし、自分の納得のいく走りができました。ミスもなかったんですが、鎌田選手がとにかく速かったです」と、首をひねっている。

24.5秒差の3番手につけるのは新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)。「高速セクションが多めのSS5がキャンセルにならなければ良かったんですけどね……。午後はセッティングを変えたことで、少し良くなりました。明日はステージの雰囲気も変わりますが、20秒以上を逆転するのはちょっと厳しそうです」と、新井敏弘は厳しい表情で語った。

クラス2は関根正人/草加浩平(スズキ・スイフト)、クラス3は山本悠太/山本磨美(トヨタ86)、クラス4は天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)が、それぞれトップにつけている。

セントラルラリー 国際格式部門 SS6終了時点結果
1. 勝田貴元/ダニエル・バリット(トヨタ・ヤリスWRC) 32:53.7
2. 新井大輝/イルカ・ミノア(シトロエンC3 R5) +1:31.7
3. 福永修/齊田美早子(シュコダ・ファビアR5) +2:45.2
4. ヘイキ・コバライネン/北川紗衣(トヨタGT86 R3) +3:51.6

セントラルラリー 国内格式部門 SS6終了時点結果
1. 鎌田卓麻/鈴木裕(スバルWRX STI) 35:23.9
2. 勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI) +21.7
3. 新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI) +24.5
4. 関根正人/草加浩平(スズキ・スイフト) +3:20.3
5. 天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ) +3:21.2

7. 山本悠太/山本磨美(トヨタ86) +3:34.1

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