WRCラリージャパンのテストイベントとして開催されている「セントラルラリー愛知・岐阜2019」は、競技2日目のSS10までの走行を終え、唯一のWRカーで出場している勝田貴元/ダニエル・バリット(トヨタ・ヤリスWRC)が、後続を2分38秒引き離す快走を披露している。
国内格式部門は、初日から首位に立っている鎌田卓麻/鈴木裕(スバルWRX STI)が、2番手の新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)との差を34.6秒に拡大し、首位の座を堅持している。
各クラス上位選手のコメントは次のとおり。
国際格式
首位
勝田貴元
「昨日とは少しキャラクターの異なるステージでした。朝が早くて森の中なので、かなり湿っていました。距離も短かったので、タイヤを温めるのにひと苦労でした。温まらずにフィニッシュした感じだったので、来年に朝の1本目のステージに向けて、どうやってウォームアップさせるか対策する必要がありそうです。ここはドライバーの腕の差も出るところかと思います。もう少し自信を持って走る必要があるかなと」
「モリコロステージは、すごい数のお客さんがいて、びっくりしました。短いステージですけれど、意外にトリッキーなコーナーが多いので、緊張してしまいました(笑)。楽しめましたし、来年のWRCでは、ラリーがさらに盛り上がって、もっとたくさんの人が集まってくれたら嬉しいですね。ドライバーとして、盛り上げていけるようにしていきたいです」
2番手
新井大輝
「セットアップを変えてだいぶ良くなりましたが、その分タイヤへの依存度が高くなりました。そうなってくると、ミディアムコンパウンドにする必要がありますね。昨日も柔らかめのタイヤを使ったのですが、日本では路面もスムーズなので問題ないかと思ったのですが、これだけ気温が上がると、やはり影響がありますね。マシンもだいぶ理解が深まってきています。タイヤを変えたのでどうなるのか分かりませんが、ロングループなのでどれくらいタイム差が出るのか確認していきたいとも思います」
3番手
福永 修
「イマイチでした。タイヤが温めきれていないのか、思い切って攻められない感じです。昼からセッティングを少し変えてみたいと思います。観客の数はすごいですね。来年のラリージャパンが楽しみです」
国内格式
クラス1 首位
鎌田卓麻
「朝は路面が冷えていて、最初は手こずりました。気温が2℃くらいしかなかったですから。それ以外は淡々と走りました。観客の皆さんがたくさん集まってくれましたが、来年に向けてもっともっと見せられるようにしたいですよね。僕自身は33秒のアドバンテージがあるので、あとは淡々と行こうと思います」
クラス1 3番手
勝田範彦
「SS8で大失敗してしまいました。ジャンクションで間違えてレッキしていて、ロストしてしまいました。どっちに行くのか分からなくなってしまいました。その後のステージもイマイチでした。モリコロパークは凄いですね。スタートからフィニッシュまで人の波が続いていましたから」
クラス2 首位
西川真太郎
「今日は最初から調子が良いですね。競っていた関根選手にバーストがあったのは残念です。引き続き、フィニッシュまで気を抜かずにドライブしたいです」
クラス3 首位
長崎雅志
「山本選手がSS10でスピンを喫したこともあって、トップに立つことができました。僕自身は楽しく走れていますし、問題はありません。山本選手の状況を見ながら、しっかりこのポジションを守りたいです」
クラス4 首位
天野智之
「登り坂が増えたので、排気量の大きなマシンには遅れをとってしまいました。2WD勢のトップ争いは厳しいですね。僕自身もモリコロのステージでヒットしてしまいました。反省しながら、残りのステージもしっかり走りたいです」