WRC最終戦ラリーオーストラリアの開催がキャンセルされたことで、チーム創設以来の悲願となっていた初のマニュファクチャラーズ選手権タイトルが確定したヒュンダイ。チームボスであるアンドレア・アダモが混乱の中でコフスハーバーに到着した11月13日、タイトル確定記念の写真を撮影するとともに、シャンパンシャワーで初タイトルを祝った。
ドライバーズ選手権同様に激戦となった今季のマニュファクチャラーズ選手権。チームとしての勝利数はティエリー・ヌービルの3勝に留まったが、ポディウム数はのべ13回。マニュファクチャラーズタイトル獲得を最優先するチームは、エースドライバーのヌービル以外は、イベントごとにドライバーを使い分けるという手法で、安定してポイントを重ねていった。
最終戦が開催されないままタイトルが確定するという異例の事態となったが、6シーズンに渡って目指してきた目標を達成した喜びのコメントを発信している。
ティエリー・ヌービル
「僕らにとって本当に特別な道のりだったし、ようやく自分たちがWRCを制したチームだと言えることがうれしい。素晴らしい成果だ。それまでには、いろいろなことがたくさんあった。ひとつひとつの勝利は重要だったが、リザルト以上にチームはこの6シーズンの間に本当に大きく成長した。僕らは、それぞれが献身的で才能を持ち、プロフェッショナルな人間の集まる素晴らしいグループ。このリザルトはチームのひとりひとりがつかみ取ったものだ」
ダニ・ソルド
「ヒュンダイ・モータースポーツでWRCマニュファクチャラーズ選手権を制したことは、自分や(コ・ドライバーの)カルロスにとって、とても重要なこと。自分はこの6年間、チームの一員として活動し、その間この目標に向かってずっと必死に頑張ってきた。今季はシーズンのほとんどで選手権の首位に立っていた。チーム全体がこのタイトルにふさわしいと思う。ヒュンダイ・モータースポーツのファミリーは、シーズンを重ねるたびに成長してきた。ついに、最初のタイトルを一緒に獲得できたことが、本当にうれしいよ!」
クレイグ・ブリーン
「厳しい状況のなかではあったが、チームがマニュファクチャラーズタイトルを決めることができてうれしい。今年は、チームのみんながこの夢を実現するために必死で取り組んできたことは明らか。チームが戦略に徹して、それぞれのイベントでドライバーを使い分けてきたことで、自分たちにもこの仕事をやり終えるための役目を与えてもらえた。この仕事を自分たちに任せてくれたチームに感謝している」
チームは「セルフ祝杯」の模様を収めた動画をFacebookページで公開している。
2019年ヒュンダイ・モータースポーツ表彰台フィニッシュ回数
ティエリー・ヌービル 優勝3回、2位3回、3位1回
アンドレアス・ミケルセン 2位1回、3位2回
ダニ・ソルド 優勝1回、3位1回
セバスチャン・ローブ 3位1回
クレイグ・ブリーン なし