2020年ダカール:前半戦を終えてリヤドで休息日 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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2020年ダカール:前半戦を終えてリヤドで休息日

©Flavien Duhamel/Red Bull Content Pool

2020年のダカールラリーは1月11日、前半戦6ステージまでの走行を終えたチーム陣営がリヤドで休息日を向かえた。

この休息日は、競技後半戦に向けて戦略を整える重要な中間地点。フィニッシュまではまだ4000km以上の走行が待っている。さらに後半の6ステージは、ほとんどがサンディな道で、Empty Quarter(空っぽの一角)とも称されるサウジアラビア最大級の砂漠、ルブアルハリ砂漠越えや、シュバイタヤでのマラソンステージも待ち受けていることから、車両のコンディションを整え直す絶好のチャンスでもある。

競技前半、カー部門では、カルロス・サインツ、ナッサー・アル‐アティヤ、ステファン・ペテランセルが三つ巴の優勝争いを形成した。6ステージを終えて、首位のサインツは「この休息日で、落ち着いてここまでのステージのことを考えることができる。まだ煮詰めて向上できる細かい部分について、話し合える。もっとうまくできたとか、それぞれのステージをどのように攻略したかとか、そのようなことを考える。また、心や体を休める時間も必要だしね」と休息日の過ごし方について語った。

前回覇者のアル‐アティヤは「今回のダカール、後半戦はもっといい内容にしたいと思っている。一週目はオフピステやラクダ草の生えている、とても高速な道だった。このような道では、バギーについていくのが大変だった。最初の一週間を終えて、カルロス(サインツ)との差は7分しかない。明日は、570kmのロングステージなので、プレッシャーをかけられるようにベストを尽くす」と後半戦での巻き返しに意欲を見せた。

Marcelo Maragni/Red Bull Content Pool

競技は12日に再開。この日の第7ステージは、ワジ・アル−ダワジールまでの546kmを走行する。

2020年ダカールラリー 暫定結果(第6ステージ終了後)
1 C.サインツ(MINIバギー) 23:33:05
2 N.アル-アティヤ(トヨタ) +7:46
3 S.ペテランセル(MINIバギー) +16:18
4 Y.アルラジ(トヨタ) +36:46
5 O.テラノバ(MINIラリー) +32:05

第6ステージ、日本勢では、トヨタ・ランドクルーザー200で参戦しているトヨタ車体のチームランドクルーザー・トヨタオートボデーは、クリスチャン・ラヴィエル/ジャン・ピエール・ギャルサン組、三浦昂/ローラン・リシトロイシター組が、それぞれ総合27番手、30番手、市販車部門での1−2体制を守ったまま、競技前半戦を終えた。
「ダカールラリーが始まって、一週間はあっという間だった。南米からサウジに移り、ペースの採り方など手探りの部分もあったが、今は気持ち良く集中出来ている。でも、今日はゴール手前で埃の中、ラクダ草に前輪をひっかけてしまい、ヒヤッとした」と語る三浦。338号車はこの日、タイヤのリム落ちを喫している。



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