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Mスポーツ・フォードに移籍のラッピ「フィエスタは理論的でドライブしやすい」

©Drew Gibson / M-SPORT

平均年齢25歳とフレッシュなドライバーズラインナップを揃えたMスポーツ・フォードは、ここ3年で2回制しているシーズンの開幕戦ラリーモンテカルロで弾みをつけたいところだ。

今月初めには4日間のテストを行い、エサペッカ・ラッピ、テーム・スニネン、ガス・グリーンスミスはフォード・フィエスタWRCへの自信を高めた。

チーム代表のリチャード・ミルナーは「今シーズンがとても楽しみ。若いチームだが、経験や野心もあり、今年は優勝できるチャンスも多いと思う」と期待を高める。
「ラリーモンテカルロほどタフな開幕戦はないが、戦いに向けて気合いは高まっている。プレイベントテストの動画を見ると、エサペッカ、テーム、ガスはかなりいい速さを出している。誰が好リザルトを持ち帰ってもおかしくはないのではないか」

モンテカルロの参戦は過去4回経験しているエサペッカ・ラッピだが、フォード・フィエスタWRCでの実戦は、これが初めて。Mスポーツファミリーからの滑り出しを、いい形で迎えたいところ。プレイベントではマシンでの自信をつかんでおり、好リザルトに向けて挑む構えだ。
「モンテカルロは、いつもシーズンの滑り出しとしてはトリッキーだが、スタートを楽しみにしている。フィエスタは、すぐにとても理論的でドライブしやすいと感じた。これはドライバーにとって、大きな自信になる」とラッピ。
「ラリーでもこの自信を活かしていきたいが、モンテはいつもチャレンジングで予測が出来ない。テストではウエット路面で走ることができ、マシンも変わりやすいコンディションでのフィーリングがよかった。でも、モンテではウエット、ドライ、アイス、フルスノー、全ての可能性があり、1本のステージでその全てが出てくることさえあるんだ! このラリーを甘く見てはいけない。自分たちもその覚悟で、新しいチームでいいスタートを迎えたい」

WRCフル参戦2年目を迎えるテーム・スニネン。今季は開幕戦からベテランコ・ドライバーのヤルモ・レーティネンとのコンビとなり、より安定感を高めながら、頻繁にトップリザルトに挑んでいくことを目指す。モンテカルロでは2018年にWRC2で3位に食い込んでいる他、フィエスタWRCで参戦した昨年もコンペティティブなタイムをマークしている。
「今シーズンをとても楽しみにしている。エサペッカとも、すぐに一緒にいい作業ができるようになった。テストではセットアップもすごく似ていたので、マシンの好みも同じ方向を向いているようだ」とスニネン。
「自分はドライターマックでテストを行い、本当にいいフィーリングだった。でも、ラリーではアイスやスノーもたくさんあるなどトリッキーなセクションが多い。モンテカルロは4回目の参戦なので、少しはステージのことも分かるようになった。いつも賭けのラリーだが、100%信頼できるグラベルクルーがついているので、何が起こるか分からないよ!」

ガス・グリーンスミスのモンテカルロ参戦は、これが3回目。2018年はフォード・フィエスタR2、昨年はフィエスタR5、そして今年はWRカーと、着実にステップアップを果たしている。
「モンテは、自分にとって特別な一戦。初めて部門勝利をマークしたラリーだ。今年はフィエスタWRCで走るので、最高の夢が叶うよ!」とグリーンスミス。
「誰もが勝ちたいと思うラリーだし、変わりやすいコンディションはカレンダーの中でも最大のチャレンジの1つ。ほんの小さなミスでもダメージは大きいが、自分はこのイベントが得意だと思う。いつもトリッキーなコンディションを楽しんでいるが、ここでは経験も必要。それを積んでいかなくてはならないし、いいパフォーマンスで2020シーズンを滑り出したい」



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