WRCモンテカルロ:アダモ「新しいガールフレンドができたような気分」プレ会見 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCモンテカルロ:アダモ「新しいガールフレンドができたような気分」プレ会見

©Hyundai Motorsport GmbH

WRCラリーモンテカルロのシェイクダウン後に行われたプレイベントカンファレンスの内容(抜粋)。前年のドライバーズチャンピオン、オィット・タナックをチームに迎えたアダモ。タナックとの関係について聞かれ、茶目っ気を添えて答えた。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者

Naoki Kobayashi


オィット・タナック=OT(ヒュンダイ・シェル・モビスWRT)
セバスチャン・オジエ=SO(トヨタ・ガズー・レーシングWRT)
ガス・グリーンスミス=GS(Mスポーツ・フォードWRT)
セバスチャン・ローブ=SL(ヒュンダイ・シェル・モビスWRT)
カッレ・ロバンペラ=KR(トヨタ・ガズー・レーシングWRT)
アンドレア・アダモ=AA(ヒュンダイ・シェル・モビスWRTチーム代表)

Q:まずは、今季はトヨタからヒュンダイに移ったFIA世界チャンピオンから。オィット、タイトル防衛が始まる。まず、ヒュンダイでのここまではどうか、特にi20 WRCには対応できたか
OT: 正直、とてもいい。気分よく過ごせているし、同時に居心地もいい。できる限り効率的に動いてチームのみんなと知りあえるよう努力しているが、みんなのことを覚えるには時間がかかるね! もちろん、新しいチームで始めるのはいつもちょっとした試練。チームにはとても温かく歓迎してもらったが、モンテに向けて準備を整えるために、必死でプッシュもしている。

Q:なぜNo.1を選ばなかったのか
OT:(No.8に)ハマっちゃったから。

Q:自分のラッキーナンバーなのか
OT:ラッキーかどうかは分からないが、自分の好きな番号だ。

Hyundai Motorsport GmbH


Q:ここまでのテストで、i20の強さは信じられたか
OT:このマシンは強い。速さはもちろんだ。短い道で数日テストをしただけだが、全てを知るのはこれから。フィーリングについてもっと知る必要があるし、理解を進めるのはラリー中にしかできない。マシンがどんな反応をするのかを学ぶように心がけてきた。

Q:モンテで勝てるか
OT:ラリーでは常に勝利を目指している。ベストを尽くすし、何本か走ったら、ペースを上げていければと思う。ラリーの前は、何も言うことはできない。実戦の数kmを走ってみることを楽しみにしている。

Q:セバスチャン・オジエ、新しいマニュファクチャラー、トヨタでシーズンを迎える。今回、どれだけタフな戦いになるか
SO:今回がここでの10回目の参戦になると思うが、同じラリーになることは一度もない。常に予想外のことが起こるし、トリッキーだ。新しい変化を前にワクワクしている。このようにシャッフルされるのは、ラリーにとってもいいことだ。ファンにとってもいいし、エキサイティング。それは僕らにとっても同じだ。シェイクダウンではあまり分かることはないが、新しいマシンでのポテンシャルがあることは感じられる。オィットも言ったように、理解するには時間がかかるし、フィーリングを感じられるには何kmか走ってみなくてはならない。その後で、強さと弱さがよりハッキリ分かるようになる。

Q:でも君は慣れるのが早い
SO:いつもは、それが自分の強さのひとつだし、今回もそうであってほしいと思う。でも、再生ボタンを押せるようなものでもなく、自動的にそうなるもの。新しいチャレンジは初めてではないし、こうしたワクワクはいつも感じる。ベストを尽くしたいが、自分たちに何ができるのかをつかむためには時間が必要だ。でも、最初のフィーリングはいい。モンテカルロは、カレンダーのなかで一番自分が勝ちたいと思うイベント。毎年言っているから今さら驚かないと思うけどね。でも、ここにいるほとんどのドライバーが、勝てるポテンシャルを持っている。戦いに絡んでいきたいね。

Toyota Gazoo Racing WRC


Q:No.17の理由は
SO:好きな番号は1だが、昨年は自分たちより優れていたヤツがいたみたいだね! それを取り戻すのがプランだ。唯一、考えられる番号が17だった。生まれた日だし、他につながりがあるとすれば子どものころ、父が17をつけてオートクロスに出ていた。

Q:セバスチャン・ローブ、君もナンバーを変更し9になった。何となくその理由は分かるが…
SL:その通り!

Q:今季もヒュンダイからの参戦、今年は6戦?
SL:その通りだ。

Hyundai Motorsport GmbH


Q:今回のラリーは勝てるか。“その通り!”以外の答えで
SL:モンテカルロは特別なラリーだ。1本のステージで最速かどうかというものではない。それ以上のことを考えなくてはならない。いいタイヤチョイスだとか、色々ね。道のいい場所では限界まで攻められるが、トリッキーなところでは慎重にいかなくてはならない。ミスのしやすいラリーだ。テストでのフィーリングはよかった。大きく変わったところはない。昨年よりもマシンの経験があるので、リズムをつかんでいけるといいね。

Q:明日の新しいステージについて聞かせてくれないか
SL:自分としては、明日のステージは2本とも新しい。1本目は本当にターマックステージ。すごくドライだから特別なことはない。2本目は、レッキではすごくトリッキーだった。どれだけ解けるか分からない。いいアイスの区間もあるので、明日はタイヤチョイスが一番の問題になるかもしれない。

Q:ガス、昨年のモンテではWRC2Proで好成績を収めたが、今回はWRカーでレベルも違う
GG:夢のようだよ。ラリーにほれ込んだ理由のひとつが、自分の前にいる人(ローブ)が凍った山を駆け降りて行く姿を見たからなんだ。パーフェクトなモンテカルロラリーになりそうで、コンディションも何度も変わりそう。楽しみにしている。

Q:見た目もずいぶん変わった。19kgやせたと聞いているが
GG:(昨年の)フィンランドの後、今年こうなることを知った。最高のチャンスだし、全力を尽くしたいと思った。辛い冬だったけど、報われたよ。

Q:昨年は何を学んだか
GG:タイヤが4本ついていた方が、人はハッピーになれるということかな! 昨年はたくさん学んだから、今年はより安定して戦うことを目指す。

Q:アンドレア、昨年は見事な成功を収めた。今年の目標は
AA:昨年と同じ結果を出すこと。

Q:ドライバーズタイトルは必要ないということか
AA:もし獲れるなら、よりうれしいね。

Q:オィットとはうまくやれているか
AA:彼も言ったように、まだあまり長い時間一緒に仕事をしていない。新しいガールフレンドができたような気分だ。デートに行ったり、花を買ったりしてね。どうなるかな。彼は私好みの女性ではないけどね!

Q:マシンの変更については
AA:昨年の1月に語ったが、テクニカルなことについては話さない。今年は、何かを変えなくてはならない理由も見当たらない。

Q:チーム内のライバル関係について、どのようにコントロールするのか
AA:賢明な人々と仕事をしていれば、そしてそういった4組のクルーに恵まれた自分は本当にラッキーなのだが、そうした話は外部の人が作り出すことの方が多い。最終的に物事がハッキリしていれば、状況はまとまる。それが簡単なことだとは言えば、それはウソになる。昨年言ったように、自分はウソはつかない。

Q:ヒュンダイは新たにR5のチームを立ち上げたが、新しい才能を発掘することにつながるのか
AA:昨年、イブ・マトンやFIAの関係者と会い、WRC2Proチームを作ることについて話しあった。適切な方法でなら可能だと彼らに伝えた。今年、活動することで、そのポテンシャルや人件費を推し量ることができる。ヒュンダイが2016年にi20 R5を作った時は、短い時間で作り上げた。年をかけて改良したが、まだまだ現役。もし、何もしなければ、もっと早く終わっていただろう。しかし、1月1日に新しいホモロゲーションを取得したので、ヒュンダイにとってもそれを披露するのはいいことだし、ドライバーにとってもいいことだ。

Q:カッレ、69を選んだことについて聞かせて欲しい
KR:特に理由はない。ルーフの上から見ても同じ番号になるね!

Toyota Gazoo Racing WRC


Q:R5からヤリスWRCへのステップはどれほど大きいか
KR:今日は、かなり大きなステップを上がった。先週はフィンライドのスノーラリーに参戦したが、ターマックテストから今日までは1カ月空いている。1本目の走りは少し慎重だった。でも、とても良かったよ。速い!

Q:堅実にラリーに臨めるか
KR:速さを上げれば危ない場面にも遭うと思うが、重要なのは落ち着きを保ってミスを避けること。クリアなステージでコンディションがよければ、少し速さを上げたいね。

Q:オジエにはどれくらい質問することになりそうか
KR:彼からたくさんのことを学びたい。ものすごく経験があるし、何年もの間、最速ドライバーだ。彼と同じチームにいるのはいいことだし、一年を通して彼から学んでいきたい。

Q:プッシュしてみようというイベントはあるか
KR:メキシコの後に考えられると思う。それぞれの路面で1本ずつ走れば、速さが分かる。フィンランドでは速さを見せたいが、常に全開のラリーなので、こういったマシンではかなり難しい。

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