1月24日にスタートした2020年WRC開幕戦ラリーモンテカルロ。開幕2本のステージを終えて、2019年のドライバーズチャンピオンでヒュンダイからの初ラリーを迎えたオィット・タナックは、首位に25秒差の3番手でこの日を終えている。
「ヒュンダイからの初ラリーを迎えられたことはよかったが、この最初の2本、特に2本目はコンディションがかなりトリッキーだった」とタナック。
「グラベルクルーからは、冷えていてブラックアイスが多いと聞いていたが、自分が走るまでの間にさらに冷え込んだようだ。チャレンジングだったので、とにかくトラブルなく、プッシュもせず、堅実な走りで走り切ることを目指した。新しいマシンではそれを行うことも難しい。予期できないことがたくさんあるし、フィーリングもまだおぼつかない。できる限り自分を対応させようと努力しているが、金曜日に向けて考えを整理するために睡眠が取れるのは何よりだ」
一方、この日を首位で折り返したのは、チームメイトのティエリー・ヌービルだ。
「シーズンの滑り出しは、すごくトリッキーなコンディションで始まった。1本目の序盤はダーティだったので、少し困惑した。自分のノートにはないカットが、たくさんあったんだ」とヌービル。
「2本目はかなりよくなって、気持ちよく走れた。コンディションは終盤に向かって、情報よりもかなり変わっていたが、状況を分析して落ち着きを保ち、できる限り最善の形で道を読む努力をした。自分のタイヤチョイスは、2本目には合っていたと思う。マシンのセットアップはかなりソフトだったが、結果的にいいタイムが出た」
3台目のi20クーペWRCを駆るセバスチャン・ローブは、首位に51秒差の5番手。
「まだ少ししか走っていない状況で特に喜ぶことはないが、難しい一日だった」とローブ。
「上位陣から少し離れたし、自分もタイムをロスした。最初のステージにグラベルと落ち葉がある場所があり、すごくスリッパリーだった。2本目はタイヤチョイスはコンディションと合っていたが、走行順がかなり遅いので、先行のマシンがコーナーをカットしたことでグリップは自分の理想よりもかなり低くなっていた。明日はプッシュして、どこまでできるか見てみるよ」