ラリーGBの競技3日目は、ビルス・ウェルズのサービスパークを中心に6本のSSが行なわれた。快晴にもかかわらず、路面は全体的に濡れており大量の水分を含んでいる。荒れていない道を走ることができるスタート順がはやい選手の方が有利な状況だ。
ローブはオープニングのSS12で堂々最速タイムを刻み、2位ヤリ-マティ・ラトバラとの差を6.9秒に広げた。しかし、続くSS13ではラトバラがベストで差を6.6秒に縮める。しかしローブは、午前中最後のステージとなるSS14を最速で駆け抜け、ラトバラとの差を7.3秒に押し広げた。
優勝を争うふたりの後方では、4番手のペター・ソルベルグが1本もステージを走ることなくリタイア。前戦ラリースペインでキミ・ライコネンのマシンに発生したものと同様のトラブルだった。そして、デイ1で7位につけていたライコネンはSS12で転倒。マシンに大きなダメージを受け、デイ3での最出走を諦めてシーズンを終了することとなった。
午前中のステージが終了した時点での順位は1位ローブ、2位ラトバラ、3位オストベルグ、4位ヘニング・ソルベルグ、5位マシュー・ウィルソン。ミークはエンジントラブルを抱えながら6位をキープした。
午後のステージでは、今季初優勝を渇望するラトバラが一気にスパート。SS15ではローブに8.6秒差をつけ首位に浮上。続くSS16、そしてデイ2最終のSS17でもラトバラはベストを刻み、2位ローブとの差を6.1秒差に拡大した。
3位はオストベルグ。2位ローブには2分以上離されてしまったが、4位ヘニングには3分近い差をつけており、開幕戦以来となる表彰台登壇が現実味を帯びてきた。