ヤリスWRCで2020年WRC開幕戦のラリーモンテカルロに臨んでいるトヨタ・ガズーレーシング・ラリーチャレンジプログラムの勝田貴元は、デイ2に設定された6SSを走り切り、総合7番手まで順位を上げた。
前夜のナイトステージ、アイスノートクルーが上げてくる情報と実際に自分が臨むステージとの状況が、お互いの走行時間がかなり空いているために予想以上に変化し、ペースノートを信じ切れないというモンテ特有の課題に悩まされた勝田。ほかのドライバー以上に大きいこの“走行時間差”は、ワークス3台を含めたチーム全体の戦略によるもののためデイ2になっても変わらなかったが、そんななかでも勝田はこの日の最終ステージではまずまずのタイムをマーク。他車のアクシデントもあり、最終的に7番手まで順位を上げた。
「ノートでアイスじゃないところが実際はアイスになっていた昨日とは真逆で、今日はノートでアイスになっているところがアイスじゃなくなってる状況で、本当はペースを上げられるところもべた落としみたいになって厳しかったですね。モンテカルロはとにかくクルマにもペースノートにも自信がないと走れないので、そんな状況でも何事もなくここに戻ってこれたのは良かったし、落ち着いてトライできるところはトライできたんじゃないかと思います。
明日はまた違うタイプのステージになりますので、ペースノートの状況は変わりませんが落ち着いて自分のやることに集中していけたらと思います」