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WRC2部門参入のヒュンダイ、初戦はグリアジンがポディウムフィニッシュ

©Hyundai Motorsport GmbH

WRC2開幕戦ラリーモンテカルロ、ヒュンダイ・モータースポーツから2020年型i20 R5で参戦した2クルーは、明暗が分かれる結末となった。

オーレ・クリスチャン・ベイビーは部門ベストを2回マークして首位争いをするなど奮闘したが、最終日にリタイアとなった。一方、ニコライ・グリアジンは初のモンテカルロ参戦を部門3位、総合16位で終えている。

ベイビーは、経験豊富なライバルを相手にすぐにペースをつかみ、SS3でWRC2のステージウインを獲得して部門首位に浮上。グリアジンもすぐ後ろに続いた。しかし、SS6ではベイビーがパンクにより2分をロス。それでも首位のマッズ・オストベルグに10秒差の2番手に留まっていた。土曜日はこの日の最終ステージ、SS12ではベイビーがスピンを喫し、グリアジンがSS10でメカニカルトラブルに見舞われたが、2-3体制を維持して最終日を迎えていた。ベイビーは最終的に、SS14でクラッシュを喫しリタイア。このアクシデントにより、ステージはキャンセルとなった。一方、グリアジンは、WRC2のトップ3でラリーをフィニッシュ。ヒュンダイ・モータースポーツNにポイントをもたらした。

初参戦のモンテでポディウムに上がったグリアジンは「ヒュンダイ・モータースポーツでの初めてのラリーでフィニッシュできてうれしい。特に、初めてのモンテカルロ、i20 R5での初めてのラリーだ」と安堵を見せる。
「アイス、雪、吹雪のほかマディなコンディションが多く、楽なイベントではなかった。トリッキーな中で、マシンのことを学ぶ貴重な経験を積むことができた。ラリーをフィニッシュしてポイントを持ち帰ることが目標だったので、あまりプッシュはせず目標を達成した。次のイベントでは、さらに成長したい」

一方、SS3、SS8でステージウインをマークしたベイビーだったが、結果につなげることができなかった。
「自分たちが望んでいた終わり方にはならなかった。最終日、滑り出しはよかったが、SS14で、コーナーの進入速度がやや高過ぎてしまった。そこが湿っていたのでワイドになり、石にヒットして右リヤのタイヤが外れた。本当にくだらない、自分のミスだ」とベイビーは悔しさをにじませる。
「それ以外は、いい週末だったけどね! どのステージでもペースが出ていたし、マシンもしっくりきていた。WRC2でタイトなバトルをしていたので、パンクは残念。新しいチームにも落ち着けているし、新しいタイヤサプライヤーともいいタイヤチョイスができた。週末を通してコンペティティブに戦えている手応えを感じたので、次に向けて期待が持てるよ」

Hyundai Motorsport GmbH

ラリーモンテカルロ WRC2最終結果
1 M.オストベルグ(シトロエンC3 R5) 3:15:10.4
2 A.フォルモー(フォード・フィエスタR5 MkII) +3:36.5
3 N.グリアジン(ヒュンダイi20 R5) +5:13.7
4 R.イエーツ(フォード・フィエスタR5 MkII) +12:54.7



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