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WRCスウェーデン、ヒュンダイのヌービルは通算3連勝を狙う

©Hyundai Motorsport GmbH

今週開幕するラリースウェーデン。温暖気候によりアイティナリーが短縮されるなど、スタート前から混乱している中、2018年のスウェーデンでは優勝を含めダブルポディウムを決めているヒュンダイは、今季のシリーズ第2戦も優勝を狙う構えだ。

開幕戦モンテカルロで選手権屈指の名門イベントでの初優勝を飾り、初タイトルを狙うシーズンで好発進を決めたティエリー・ヌービル。2019年の最終戦スペインでもトップフィニッシュをマークしており、通算3連勝目をスウェーデンで狙う。
「理想的なラリースウェーデンは雪が豊富で大きな雪壁があり、かなり凍った道だろう。この完璧なコンディションなら、100%の自信を持ってマシンの本領をフルに活かした高速の走りに挑める。道がしっかり凍っていれば、タイヤのスタッドでいいグリップが得られ、全開で攻められるからね」とヌービル。
「もちろん、例年よりも雪が少なければ、ステージの攻略もタフになるかもしれない。とても薄くて高さのあるタイヤを使うので、同じ道がグラベルになっているとうまく機能しないし、本当にトリッキーになる。雪壁がないと、ラリーの速度域がどんどん高くなって面白くなくなる。だから、たくさん雪が降るように祈り続けるよ」

一方、モンテカルロでは衝撃的な高速クラッシュを喫し、ヒュンダイからのデビュー戦は苦い結末となったオィット・タナック。しかし、昨年のスウェーデンでは優勝を決めており、仕切り直しの一戦で王者としての貫録を見せつけたいところだ。
「モンテ以降、毎日フィーリングはよくなっている。とてもいい勉強になったし、新しいセクションを走る時はその都度、いつも以上に集中しなくてはいけないのだと、しっかり学んだよ」とタナック。
「スウェーデンを走るのはとても特別なもの。特に、凍ったコンディションでは格別だ。スパイクタイヤからのグリップはものすごく高く、最高の気分が得られる。僕らにとっては、実戦に戻ってポイントを獲得し、一歩一歩、状況を改善させていくことが重要。ヒュンダイでルーズ路面を走るのは初めてとなるが、いいリザルトを持ち帰りたいね」

このスウェーデン、ヒュンダイが当初予定していたサードドライバーのセバスチャン・ローブを変更して起用したのは、アイルランドのクレイグ・ブリーン。ヒュンダイからの参戦は、2019年のフィンランド、GBに続いて3度目となるが、自身は2018年のスウェーデンで2位フィニッシュを決めている。
「i20クーペWRCで参戦できるチャンスを再び与えてもらい、とても光栄に思っている。ラリーGB以来、久しぶりなので、エキサイティングでもあり不安でもある」とブリーン。
「このマシンは、初めてドライブした瞬間からすごく自信を感じることができたし、自分本来の自然な形でドライブできた。スウェーデンは、自分が楽しめるラリー。数年前には自分のWRCでの自己ベストリザルトもマークしたイベントだ。コンディションが自分好みに凍った“スウェーデンらしい”道になってくれることを願いたいね。いずれにしても、WRカーをドライブできるというハッピーな場所に戻れるのだから、いい週末になるよ」



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