10月2日にフィニッシュを迎えたAPRC第5戦ラリー北海道は、表彰式の後に行われた後車検で、APRC優勝を果たしたチームMRFのガウラブ・ギル車に車両違反が判明、ギルは失格となった。
今回グループR4仕様に変更して挑んだギル車だが、三菱ランサーエボリューションX用R4キットのホモロゲーションに明記されている安全装備と相違があった模様。
ギルはレグ1で足回りを破損していたが、選手権争いで上位にいたため、この日の最終サービスで田口車のR4パーツを移植。田口車は足回り部分をN仕様に戻し、サービスアウト遅着によるペナルティで順位を落としていた。
この結果、APRCの順位は田口が繰り上げ優勝。2位・アリスター・マクレー、3位・リファット・サンガー、アジアカップでは3位が炭山裕矢となる。(サンガーはアジアカップ未登録)
ポイント争いでは、ギルのタイトルチャンスがなくなり、アリスター・マクレーが首位に浮上。
今回ノーポイントに終わったクリス・アトキンソンと最終戦で一騎打ちに挑むことになり、APRCとして初めて、S2000マシンでのチャンピオンが誕生することになる。
一方、アジアカップではタイトル争いが混戦し、アリスター・マクレーが首位に浮上したものの、2位のギル、3位の田口、4位の炭山、5位の畑野賢明までにタイトルの可能性が残る展開となった。