JAF全日本ラリー選手権第2戦「新城ラリー2020 supported by AICELLO」は、初日午前中に設定されたSS3までの競技を終えて、奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX)がJN1クラス首位。2番手の新井敏弘/田中直哉(SUBARU WRX STI)に対して10.6秒のリードを築いている。さらにその後方9.7秒差の3番手には新井大輝/小坂典嵩(SUBARU WRX STI)が続く展開となっている。
各クラス上位選手のコメントは次のとおり。
JN1クラス 首位
奴田原 文雄
「完璧じゃないですよ。心臓が何回飛び出たか(笑)。特にSS1は舗装が新しいようで、まったくグリップしない。めっちゃ怖かったです。SS2、SS3も気持ちマシでしたけど、気温も低くてタイヤもグリップしないしね。ランサーだからというより、去年からターマックはセッティングが決まっているし、奴田原ラリースクールのドライビング理論に基づいているからね(笑)」
JN1クラス 2番手
新井敏弘
「まぁ、ダメでしたね。ヌタには追いつけないよ! SS1はスタートしてから、笑えてくるくらい曲がらなかったです(笑)。これはセッティングだけじゃなく、タイヤもあるかな。これだけ雨が降っている上に、道が新しいから、ホコリが結構浮いていたと思う。先頭スタートということもあって、それもあったと思う。ステージの最後は全部のコーナーをドリフトしている状態でした」
JN1クラス 3番手
新井大輝
「セットアップが全く合わなかったです。昨年のマシンから大幅にかえたので、ドライの状態ですごくいい方向のセットアップでした。これだけ降ると思わなかったので、昨日から大きく変更することもできなかったので、フラフラして生きた心地がしなかったです。午後に向けては大きくは変えられないので、ファインチューニングくらいです。奴田原選手のセットアップの熟成度が半端ないです(笑)」
JN2クラス 首位
眞貝知志
「SS1はステージ中盤でスピンをしてしまって、10~20秒くらいロスしました。広い場所だったので、ダメージがなかったのはラッキーでした。まったくグリップしなかったです。舗装が新しいということもあって、本当に危険でした。93Jをフロントに履いていて、特殊なクルマのバランスになっています。限界で走るラリーじゃないと思っているので、この状況での安全な領域で走る必要があると思います」
JN3クラス 首位
竹内源樹
「SS1はタイムが出せましたし、危ないコンディションの中で順調に走れました。マシンに問題なく、いいフィーリングでトップを走れているので、午後もこのポジションをキープしていきます。今のペースを守って、しっかり走りたいです」
JN4クラス 首位
内藤学武
「普通に走った感じですが、それぞれのドライバーの特徴が出て、僅差の戦いになっていますね。まだ攻めきれない場所がいくつかあったので、そこを修正して次のループを走りたいです」
JN5クラス 首位
大倉 聡
「難しかったです。非常に危ないです。タイヤ本数制限が効いています。この状況は危険です。リスクがかなり高いので、それをコントロールするので精一杯でした」
JN6クラス 首位
明治慎太郎
「2本のステージがキャンセルになってしまったんですが、SS3はベストは獲れたようです。でも、まだまだCVTに慣れていない状態です。走らせ方が特殊なので難しいです。午後も試行錯誤して、タイムを出していきたいと思っています」