WRC第3戦ラリーメキシコは、競技3日目となる3月14日、ラリーを短縮して閉幕することを発表した。新型コロナウイルスの流行が急速に広まったことに対応した格好だ。14日に予定されている最終ステージ、サービスパークに隣接するSS21 Rock & Rally Leon(1.62km)を終えて閉幕とされ、15日に予定されていたSS22〜SS24はキャンセルされる。ラリー全体のステージ走行距離は75%を消化することになり、選手権ポイントは100%の配分で与えられる。また、当初SS24に設定されていたパワーステージの代替は行われない。
FIAラリーディレクターのイブ・マトンは「イベントを土曜日の夜でフィニッシュさせる決断は、ラリーメキシコの主催者、地元政府のサポート、WRCプロモーター、FIAのすべての意見が一致したもの」とコメントを寄せた。
「ラリーを途中で終えることには全員が悲しい気持ちだが、状況が急速に変化しているなか、世界の様々な場所から多くの人々の移動をできる限り制限することで、チームやスタッフが安全に帰国できることを優先させる。世界クラスのイベント開催に尽力してくれた主催者とメキシコ国際モータースポーツ連盟(OMDAI)、地元や訪問者の安全を守るために全力を尽くしてくれた地元保健当局に感謝したい」