2020年のアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)第2戦として4月3〜5日にニュージーランドで開催が予定されていたオタゴラリーだが、新型コロナウイルスCOVID-19の流行を受けて、無期限の開催延期を発表した。しかし、2020年中に代替の会期を設定できるかは不透明となっている。今シーズン中の開催が不可能になった場合でも、2021年は開催をするという。
ニュージーランドは現在、国外からの入国者に14日間の自宅待機を義務づけているため、海外コンペティターのオタゴラリー参戦は難しい状況となっていたが、オタゴラリー自体は数日前まで、必要とされる環境を整えることでニュージーランド国内の参加者のみで開催する方向性を示していた。
しかし、COVID-19の流行状況を注視していた主催者は、「先週末からの状況で、この段階でイベントを開催することは現実的ではなく、社会的にも難しいことが明白となってきた。さらに、今後も国内の移動に関する制限が厳しくなる可能性も高まっている。このため、開催に向けて移動が始まる前に参加者への影響を最小限に抑えるために、無期限延期の決断を下した」としている。
オタゴラリーは、ニュージーランドの国内ラリー選手権も併催されていたが、家族や職場への影響も鑑みて、すでに多くの参加者の辞退が相次いでいたという。