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米国フォードがGEと共同で人工呼吸器の量産協力、100日以内に5万台

©FORD

米国のフォードが、GEヘルスケアと共同で人工呼吸器生産に乗り出している。米国内で感染が急拡大している新型コロナウイルス・COVID-19の対策として参加するもので、向こう100日までに5万台を生産。その後は必要に応じて月産3万台が可能だという。

製造するのは、フロリダ州にある小規模ながら高い技術でライフサポート製品を提供するAiron社のモデルで、空気圧で稼働する。この商品のライセンスは、GEヘルスケアが所有している。フォードは、大量生産が可能な能力を提供し、米国内のウイルス感染問題に対応する。

Airon社が通常、人工呼吸器を生産する能力は1日あたり3台。フォードは今回、この人工呼吸器の生産を4月20日を目処にミシガン州の工場で開始。4月中に1500台、5月末までに1万2000台、7月4日までに5万台の製造を見込んでいる。生産には、全米自動車労組(UAW)から500人が有償ボランティアで参加し、3つのシフトを組んで体制を作る。なお米国政府は、同国で100日以内に必要となる人工呼吸器の数を、10万台と試算している。

FORD

GEヘルスケアとフォードは、医療系の専門家と話し合い、Airon社のA-Eモデルの人工呼吸器が、COVID-19の感染患者の治療に有効であることを確認したという。この呼吸器の設計は、ウイルスの感染により呼吸に問題があるか困難状態にある患者のほとんどに有効であると見られている。簡単に設置することができ、治療従事者も簡単に使えるように設計されているため、臨時の病室などでも使用ができるという。



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