WRCプロモーターは、4月1日に発表した新ルール「シート交替SS」に関して、多くの反応があったことを明かした。
WRCシーズンが再開した際に導入されるとしたこの新ルールは、1ラリーにつき1ステージはドライバーとコ・ドライバーが交替しなくてはならないという斬新なものだったが、WRCの公式SNSにはファンから一気にコメントが押し寄せたという。
「このアイデアを大いに気に入ったファンも入れば、このやり方は気にくわないというファンも。もちろん、目の肥えたファンは、これがエイプリルフールのジョークだということは、承知の上だ。この結果「シート交換SS」ルールは、少なくとも2021年4月1日までは保留ということで!」と言うWRCプロモーターは「新型コロナウイルス(COVID-19)の流行で世界中が難局に直面している中、このニュースで少しでもみなさんにスマイルを贈ることができたなら」としている。
一方で、真面目なメッセージとして、世界中の全コンペティター、オフィシャル、スタッフ、ボランティア、そしてファンに、一丸となってCOVID-19問題を乗り越えていこうと伝えている。
「どうか、医療機関のアドバイスに従い、自宅に留まり健康を維持してください」
なお、実際に2011年開幕戦のラリースウェーデンでは、スピード違反から免許停止処分を科されてしまったペター・ソルベルグに代わり、コ・ドライバーのクリス・パターソン(写真)が最終ステージをドライブした。パターソンはそれまで1度もシトロエンDS3 WRCをドライブしたことがなく、タイムは51.2秒遅れのSS最下位に。このSSでベストタイムをマークしたセバスチャン・オジエに総合4位の座を奪われてしまうことになったが、全長4.16kmのSSを無事に完走してみせた。