2019年のERCチャンピオン、英国のクリス・イングラムが4月1日、ERCサイト上で発表した「エイプリルフール」仕様マシンが話題だ。この日ERCは、イングラムがERCのスピンオフシリーズ「ERCレジェンドシリーズ」に一番乗りでエントリーするというエイプリルフールネタを発表。そのマシンとして登場させたのが、グループB時代の名機、MGメトロ6R4だったのだ。このメトロ6R4には、昨年イングラムが2位に入ったキプロスラリーの時のカラーリングが施されている。
このエイプリルフール・ジョークに乗ったイングラムは「素晴らしいアイデアだと思うし、このマシンも最高」と語っていた。
「自分の父は1980年代に日産240RSでラリーをしていて、母がコ・ドライバーだった。メトロ6R4と戦って、最終的に2位でフィニッシュしたんだ。どちらのマシンも信じられないほど速かったので、今でも絶対に速いと確信した」
2020年シーズンのWRC参戦を目指しているイングラムは、まだメトロ6R4のテストは行っていないとしていたが、1980年代に同じくメトロ6R4のライバルだったプジョー205T16は、過去にテストした経験があるという。
「もちろんまったく違うマシンだが、ケビン・ファーバーの205T16をドライブする機会に恵まれたことがある。メトロをドライブするうえでも参考になるよ」