WRCシーズン中断の間、ヒュンダイ・モータースポーツが贈る特別コンテンツ、Home Shakedown。2回目は、セバスチャン・ローブのコ・ドライバーを務めるダニエル・エレナだ。
モナコ生まれのエレナは、南フランスの郊外にある自宅で自宅待機中。いつもの高速に過ぎていく活動から、スローライフに切り替えてこの期間を過ごしている。しかし、競技スキルを維持する努力も怠らず、フランスの球技、ペタンクで鍛練。また、ボードゲームのスクラッブルで脳トレに励む一方で、ガーデニングをしながら自然とも触れ合っているようだ。
ダニエル、今はどこにいてどのように時間を過ごしているのか。
「南フランスの郊外にいる。何も問題はないが、もちろん、他のみんなと同じように家に閉じこもっていると一日が長く感じる。幸い、家には庭があるので外に出やすいし、ガーデニングをしたりボールを使って体を動かしたりしている」
ガーデニングはいつも好きでやっているのか。
「全くやらないよ! 今までやったことなかった。サラダの材料になるものを育てようとしているんだけど、自分にとって未知の世界だ。最終的に何が生えてくるのかも、イマイチ分かってないんだ! 通常はモナコに住んでいて、遠征したり忙しくしているから、同じ場所に長く留まっているのは、自分には珍しいことだね」
そうしたゲームやガーデニングは自分のメンタルを維持するためにはどれくらい重要か。
「時間をやり過ごして、健康を維持することはもちろん重要だ。プレイステーションで遊んだり、テレビを見たり、ネットで日常のことを見たりして時間を過ごすこともある。でも、この時間を過ごすが難しいのはみんな同じだ。もっと辛い状況の人もたくさんいるし、庭がない小さなアパートで暮らしている人などは格段に厳しいと思う」
ラリーゲームは得意なのか。
「ベストを尽くしているけど、自分はコ・ドライバーの方が向いているということが分かったよ。ほとんどのステージでフィニッシュするのも苦労している。難しいんだもの。ドライビングはセブに任せるに限るよ」
YouTubeで昔のイベントを振り返って観たりもするか。
「そうだね、時々観るよ。心に残っている思い出がたくさんある。コリン(マクレー)、リチャード(バーンズ)の昔のイベントを観たりもするし、もちろん自分たちがもっと若かった時のもね。つなげた動画もあって、楽しいよ。オンラインでみんながつながって、この長く難しい時期を乗り越えようとしている感じだ」
先週はセブに話を聞いたがモノポリーで遊んでいると言っていた。君の場合は。
「自分はスクラッブルだね。でも“ダニエルの言葉”っていう特別バージョンだ!」
セブとはやらない?
「やらない、やらない。セブとやるのは不可能だ。彼はドライバーだ。彼とはしょっちゅう連絡を取っていて、画像を送り合ったり、近況を伝え合ったりしている。アンドレア(アダモ)からも、たくさんメッセージをもらうよ。彼は、みんながOKか、把握したいんだ。いいボスだし、ドライバーもコ・ドライバーも、全員と定期的に連絡を取っている。安全な状況になったら、できるだけ早くラリーに戻りたいと、みんなが思っているよ」
世界のファンにメッセージを。
「今は、家に留まっていることは一番大切なこと。みんながこのルールを尊重して、家に留まり、少しだけ待っていれば、きっとすぐに落ち着く。自分たちのチームメンバーのことも思っている。みんなが無事でありますように。再開する時には全開アタックで戻ってくるよ」