ヨーロッパラリー選手権(ERC)は、5月29-31日にラトビアで開催を予定していたラリーリエパヤ(グラベル)の開催延期を発表した。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、ラトビア政府が活動制限を指示したことによるもの。
代替会期については現在、イベントプロモーターのRAイベンツ、ERCプロモーターのユーロスポーツ・イベンツ、FIA、関連組織との間で検討が行われている。ガイドラインに従いできる限り早く新日程を発表することを目指してきたが、安全を確保することを最優先にするため、この点については妥協しないとしている。
ERCはすでに続々と開催延期が決定していた3月末、修正した2020年カレンダーを発表していたが、再びカレンダーの修正を強いられるかたちとなった。現在でも2020年に8戦の開催を目指すべく努力を続けている一方で、ウイルスの犠牲になった方々やその家族を気遣うメッセージも送っている。深刻な感染状況に陥っているヨーロッパでも多くの人が職を失ったり、非常にチャレンジングな状況で戦う日々が続いており、一刻も早い沈静化のためにもシリーズはあらためて、家に留まること、自身の健康を維持することが重要だと訴えている。
現状では2020年のERC開幕戦は、6月26-28日のラリーポーランド(グラベル)となっている。