2010年APRCチャンピオンの田口勝彦が主宰するラリースクールが最初の申し込みを受け、第1回目のクラスが8月14-15日の2日間にかけて実施された。
「方向性も定まらないままヤミクモにドライビングを続けていると変なクセがついてしまうし、運良くいい方法を身につけたとしてもかなりの時間が経過してしまう。自分の経験上、できるだけ早く正しいアプローチに修正することでドライビング向上までの時間はかなり短縮され、結果、自信も身につく」という田口の考えを具現化したこのスクールでは、競技走行、セッティング、PRの3つの各側面から基本知識を指南。
協賛するヨコハマタイヤ、フォルテック、ウィンマックスから提供された製品を使用しながら、パフォーマンスアップを目指す内容だ。
初の受講者となったのは、国内の様々な格式で長年ラリーを続ける青木光広と、今季クスコジュニアラリーチームのドライバーに抜擢された弱冠20歳の石川昌平。
自車のマシンに田口が同乗し、スタイルの修正やコツを伝授した結果、青木は初日の段階で13秒もタイムアップ。夕食後に行なわれた座学では、長年、田口が信頼を寄せるスタッフと共にセッティングやPR対応の講義を実施。受講者も積極的に質問を行ない、予定を大幅に延長するほど密度の濃い展開となった。
参加した青木は「ここ15年、技術向上が頭打ち状態が続いていたが、問題点の指摘を受けることでステップアップの早道となる。この経験を活かすためにはさらに走り込みが必要」とコメント。
9月2-4日には全日本戦を控える石川も「目からウロコが落ちる思い。ひとりでは答えを出せないことも、色々な観点から多くを学ぶことができ、レベルアップまでの時間を大幅に短縮できたと思う」と語った。
田口勝彦ラリースクールについての詳細は
Katsu-Taguchi.comまで。