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eSports WRC シュートアウト優勝のエーツ「予選では普通のコントローラーに戻した」

©WRC PROMOTER

WRCプロモーターが、WRCに参戦する若手ドライバーを招聘して開催したバーチャルラリーのワンオフトーナメントイベント、eSports WRCシュートアウト。普段はMスポーツ・フォードのフィエスタR5をドライブしている英国のレイ・エーツは、WRCで成長を見せる若手11人によるWRC公式ゲーム、WRC8でのトーナメントを勝ち抜いて優勝を飾った。

このトーナメントに向けて、レーシングゲーム用のスクリーン、シート、ステアリングコントローラー、ハンドブレーキと完全装備を調えて好タイムを狙ったエーツだったが、この新しいアイテムをすぐに使いこなすことはできなかったようだ。
「慣れることができなかったんだよ」とエーツ。「結局、予選ラウンドでは普通のコントローラーに戻したんだ。ステアリングコントローラーを使いこなせるようになってきて、思った以上に真剣な競技なんだと分かった。それから毎日、練習してタイムを出してからステージに向かった」

「ファイナルのスタートラインで待っていた時は、本当に緊張したよ。対戦形式だったから、アプローチを切り替えた。とにかく全開にすることから、できる限りいいタイムを狙ってミスをせずフィニッシュすることに集中した。それで、ここ一番のタイムが出たんだ」

「自分にとって、勝つことがすべて。だから、eSports WRCシュートアウトで優勝できたことも最高だよ。WRCで活躍するビッグネームもいたから、彼らに勝って、より速い走りを見せられた。ハッピーだよ」

ファイナルで対戦したマルコ・ブラシアは、実際のラリーでは現在、ラリーメキシコでWRC3部門優勝を飾り、同シリーズで同ポイントでの首位タイに立っているが、今回のトーナメントではセミファイナルでオリバー・ソルベルグを下しファイナル進出を決めている。
「素晴らしい大会だったし、ものすごく楽しめた。ボリビアにいる人々は、自分がメキシコでWRC3勝利を飾った時よりも、オリバーに勝ってファイナルに進出した時の方が喜んでくれたんじゃないかな!」とブラシアはジョークを交えてこのトーナメントを満喫したことを伝えた。

主催したWRCプロモーターは、WRCの将来を担う若手たちが3日間にわたって繰り広げたイベントの模様を、WRCのSNSチャンネルでストリーミング配信を行い、のべ7万人近くのファンが視聴したと伝えている。



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