新型コロナウイルス(COVID-19)の感染流行による世界的な状況を受けて、延期とされていた第5戦ラリーポルトガルの主催者は、開催キャンセルを決断したことを発表した。
主催のポルトガル自動車クラブ(ACP)は、10月末にイベントを開催するために、多大なる尽力を注いできたという。しかし、イベントのパートナーや、各方面の公共機関、ASN、スポンサーが共同で分析に取り組み、現在の先行き不透明な状況のなかで国境や空路がいつ開放されるかも不確実であり、健康と安全が確保された状況でラリーポルトガルを無事に運営することはできないと判断をした。
クラブにとっては苦渋の決断となったが、何万人もの観客やチームスタッフ、関係機関、スポンサー、その他イベントに関わるすべての人々の健康を考慮すれば、2019年にはポルトガル国内に1億4200万ユーロもの経済効果を生み出しているイベントとして責任のある決定だとしている。
主催者は、2021年のWRC戦を5月に開催するための申請をすでに行ったとしている。