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WRCプロモーターがWRC開催国の状況をレポート。規定緩和も検討

©FIA

新型コロナウイルス(COVID-19)の世界流行による感染防止の観点から、2020年WRCの各ラリーは開催の延期が続いている。WRCプロモーターは、イベント主催者や開催国ASNと連携し、各国の状況を注視し続けてきた。

そのWRCプロモーターが5月6日、選手権の今後のイベント状況についてまとめた内容を発表した。

ラリーアルゼンチン
状況:開催延期/国境閉鎖/自宅での自粛を義務づけ
最新情報:政府による制限により、2020年第4四半期まで日程調整は不可能

ラリーポルトガル
イベント状況:2020年の開催をキャンセル

ラリーイタリア・サルディニア
状況:開催延期/緊急事態宣言/サルディニア内の移動及び流出入を制限
最新情報:5月4日から家族間の移動を解禁/6月1日から制限を若干緩和

サファリラリー・ケニア
状況:開催予定で準備継続/政府は可能性の模索に最大限の時間をかけることを要望/国境は30日間閉鎖/外国人の入国を禁止
最新情報:海運コンテナの日程期限と同日の5月15日に政府が最新情報を発表の予定

ラリーフィンランド
状況:開催予定で準備継続/7月末まで大人数での集会禁止/シェンゲン地域の流出入を制限
最新情報:6月上旬にイベントの状況を再評価/9月または10月への延期も検討中

ラリーニュージーランド
状況:開催予定で準備継続/国境閉鎖
最新情報:5月末にイベントの状況を再評価

ラリートルコ
状況:開催予定で準備継続/大都市限定でロックダウン/イタリア間の移動を制限

ラリードイツ
状況:開催予定で準備継続

ウェールズラリーGB
状況:開催予定で準備継続

ラリージャパン
状況:開催予定で準備継続

WRCプロモーターは、日々変化するパンデミックの状況と各国政府の制限をできる限り注視することが当面の対応策であるとし、各国の非常事態宣言の状況が更新されない限りは、イベントの開催日も決定できないとしている。選手権には、ファン、ドライバー、チーム、メディア、サプライヤー、その他の関係者はもちろん、さらに幅広い範囲にわたる社会の安全を守る使命があり、そのことに最も重点を置き続けているという。
また、できる限り多くのラリーを現状の開催日、または可能であれば日程を調整して開催を続ける決意を持ち続けているとも伝えている。

FIA、WRCプロモーター、チーム、イベント主催者との間では継続して話し合いを続け、イベントを開催するためのあらゆる評価を行っている。そのなかには、下記の要素を制限しないことも含まれているとしている。
– イベントフォーマット(競技日数、イベントの重複、走行距離)
– 選手権義務要素(戦数およびポイント)
– ロジスティック(設備、ロケーション、運送)
– コンペティター、チーム、メディア、スペクテイターに対してのあらゆるソーシャルディスタンスの徹底、健康、安全、医療の必要整備

FIAとWRCプロモーターは、シーズンが再開できるようになった時に、プロチームとプライベーター/カスタマーチーム、ドライバー、スポンサーが選手権に関わりを続けることができるために、必要となる要素に対しての対応に集中を続けていくとしており、今後も、できる限りの最新情報の配信を定期的に行っていくとしている。



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