第9戦ドイツも最終日を残すのみ。最終日デイ3に残されたのは5本のSSで、前半は21kmと15kmの2本だ。
デイ2最終SSでのセバスチャン・ローブのパンクにより首位に立ったセバスチャン・オジエは、2番手のローブに対し70秒以上のマージンをもって余裕の走り。しかし今季は最終日にトラブルなどで2度優勝を逃しており、最後まで油断はできない。一方のローブはオジエに何かが起きなければ逆転は難しく、「できることはない」と注意深く走ることに専念している。
後方では、ポディウムの最後のひとつをめぐる戦いが3番手ダニ・ソルドと4番手ミッコ・ヒルボネンのふたりの間で繰り広げられている。SS15でヒルボネンがベストタイムをマークするなどして、差は33秒から26秒まで縮まったが、ラリーを通して得意のターマックでのソルドの速さが光る。2012年の本格参戦前ながら、MINI初のポディウム獲得なるか、はたまたヒルボネンがフォードの意地を見せるか、最後まで目が離せない。
もうひとりのMINIワークス、クリス・ミークも5番手を快走していたが、SS16でコースオフによりタイムをロスしたことで、ペター・ソルベルグが5番手に浮上、5秒のマージンを獲得した。しかし残るSSはまだ40km近くあり、このふたりの戦いも最後までもつれそうだ。
以下、キミ・ライコネンが7番手、ヘニング・ソルベルグが8番手と続いている。
残るは午前中のループ2カ所とパワーステージの合計3本。サービス後のSS17は日本時間の18:29にスタートする。
ラリードイツ【SS16後暫定総合】
1:S.オジエ 3:06:33.5
2:S.ローブ +1:01.3
3:D.ソルド +2:03.9
4:M.ヒルボネン +2:29.8
5:P.ソルベルグ +3:34.4
6:K.ミーク +3:39.6