6月9日、WRCウェールズ・ラリーGBは2020年の開催をキャンセルすることを発表した。
10月29日〜11月1日に第76回目の開催を控えていたラリーGBだが、新型コロナウイルス(COVID-19)の流行を懸念する状況が続き、大人数が集まるイベントや国際的な移動が制限される現状に鑑み決断を下した格好だ。
ラリーGBの主催者であるモータースポーツUKのチェアマン、デイビッド・リチャーズは、この不透明な状況のなかで、ラリーの運営や現実的な代替策を講じるには不確定要素が多すぎたと語る。
「もちろん簡単に下した決断ではない。ラリーにとって一番の財政パートナーであるウェールズ政府と何度も話し合った結果、残念ながら世界的な新型コロナウイルスのパンデミックが継続していることを重く受け止めた」とリチャーズ。
「政府から発行されたガイドラインを細部に渡って検討し、秋にあのような大規模イベントを行う計画を立てることは不可能であることが明白になった」