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ヒュンダイ・モータースポーツが活動再開、7月からERCなどに参戦へ

©Hyundai Motorsport GmbH

ヒュンダイ・モータースポーツは、ドイツ・アルゼナウでの運営を再開。世界を取り巻く新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックの影響は刻々と変化していることから、スケジュール変更の対応にあたっている。

ドイツでは日常生活への復帰が徐々に進められていることから、スタッフの半数はまだ自宅での作業を続けている。一方、ファクトリーに出勤しているスタッフは、厳しいソーシャルディスタンスや感染防止対策のルールを遵守しながら作業にあたっているという。

HYUNDAI

2020年のWRCはフィンランドとニュージーランド、GBが開催キャンセルを発表しており、シーズンの再開は早くてもラリートルコが開催を予定している9月中旬となる。シーズン再開まではさらに数カ月を要するが、チームは競技を再開してファンに走りを披露したいという情熱を胸に、オペレーションを続けているという。夏にはWRC以外のラリーで実戦参戦を再開。ERC戦のラリーディローマ・キャピターレ(7月24‐26日)のほか、ラリー・ディ・アルバ(7月31日‐8月2日)、エストニアのラリー・ダートフィッシュ(8月7‐9日)へのエントリーを予定している。

ラリーディローマ・キャピターレには、ダニ・ソルドとカスタマーレーシングのジュニアドライバーであるピエール・ルイ・ルーベがi20 WRCで登場。さらに、クレイグ・ブリーン、カラム・デバインをはじめ、多くのカスタマードライバーがi20 R5で参戦を予定している。

アルバでは、ワークスエントリーのi20クーペWRCが2台、ルーベがカスタマーエントリーのWRカーで参戦する。このイベントにはi20 R5も2台登場し、ブリーンとヤリ・フッツネンがステアリングを握る。 エストニアのラリーでは、地元のオィット・タナックがティエリー・ヌービルとともに参戦。フッツネンもR5のテストカーに乗る。

カスタマーレーシングの運営も引き続きヒュンダイ・モータースポーツが主軸を置くプロジェクトとなり、パンデミックの影響で中断していた製作作業を進めているという。R5とTCRマシンの開発作業も進められており、7月にはドイツでテストを開始するほか、夏の間にヨーロッパでもテストを行う。

チーム代表のアンドレア・アダモは「世界には、まだパンデミックの影響が深刻な場所が残っており、先のことが不透明であることは間違いない」と語る。
「しかし、今のヨーロッパの状況でなら、安全やソーシャルディスタンスに関して慎重に配慮しながらヒュンダイ・モータースポーツの運営を再開できるようになった。予定は常に変わっていくが、できる限り対応していく。フィンランドとニュージーランドがキャンセルになったことでシリーズの再開がまた先に延びたので、どのように活動していけるかを検討している。チームのドライバー、コ・ドライバーには参戦するチャンスを与えてあげたいし、ファンには笑顔を取り戻してもらいたい。状況は注視していくが、この夏は多くのイベントでi20クーペWRCとi20 R5を走らせたい。

多くの人々が試練を経験したが、トンネルの出口が見えてきたので、慎重にルーティンの生活を取り戻していかなくてはならない」

Hyundai Motorsport GmbH



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