今季はWRCのワークスシートを獲得することができなかったヤリ−マティ・ラトバラだが、ハイブリッドのラリー1マシンが導入される2022年に、新たなキャリアを始められるのではないかと期待を見せている。
現在35歳のラトバラは、現在のWRCで最も長いキャリアをもつドライバーのひとり。昨年いっぱいでトヨタのシートを失っているものの、2022年にフルタイムドライバーとして復帰する望みを失ってはいない。
「この(2022年仕様の)マシンは、自分のドライビングスタイルに合うと思う」とラトバラ。
「少しダウンフォースが減ることになりそうだから、直線でのマシンのグリップは減るということ。スライド量を少し増やしながらドライブすることになるので、自分には向いている」
「新しいレギュレーションを楽しみにしているし、WRCでまた2年くらい走れるのではないかと思っている。自分は、トヨタが活動している間はできる限りトヨタとやっていきたいという情熱がある。2022年にシートがあるか? それを語るのは時期尚早だが、自分の夢はまた走ることだ」
ラトバラは現状、2021年に向けて、今季のラリースウェーデンに参戦したようにプライベートのトヨタ・ヤリスWRCでスポット参戦するプログラムを策定中。加えて、FIAヨーロッパ・ヒストリック選手権へのエントリーも検討しているという。
「もしヒストリックイベントに何戦か、特にターマックに参戦できれば、楽しめると思う」とラトバラ。
「そこではトヨタ・セリカGT-FOURを使う予定だし、WRC戦とフィンランド国内のイベントに何戦か参戦できれば、ドライビング感覚を維持するのに役立つんじゃないかな」