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Mスポーツがフォーカス&フィエスタ限定イベントを主催、英国がラリー競技再開へ

©M-SPORT

Mスポーツは8月22日、英国グレイストーク・フォレストで、Mスポーツ・リターン to ラリーステージを開催することを発表した。このイベントはMスポーツが製作したフォード・フォーカスおよびフィエスタのみの限定エントリー。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染流行により、今年の3月に開催されたマルコム・ウィルソン・ラリー以来、競技活動が自粛されていた英国が、このイベントでラリー競技を再開させる。

このイベントは、MスポーツがモータースポーツUKに働きかけ、できる限り早くラリー産業の活動を再開させる手助けを申し出たという。幾度にもわたるミーティングを重ねたほか、グレイストークでは1日を費やして、COVID-19に対応するために必要な安全対策やアドバイスを解説する短い動画のシリーズを製作してきた。

このMスポーツ・ステージでは、競技に関する通知や書類をデジタルで配付したり、タイムコントロールでのソーシャル・ディスタンスの管理、車両やクルーの安全な救助などのイベント運営のケーススタディとなることを目指す。イベントは6SS、38マイルが、グレイストーク・フォレスト内に設定される。サービスパークも森の施設に置かれ、残念ながら無観客での開催となるが、ベストの方法で公開する方法を模索中だという。また、グレイストークを拠点とするイベントとしては史上初めて、レッキを金曜日の夜に行うという1980年代のミルピステ方式を彷彿とさせるフォーマットで行われ、元Mスポーツのコ・ドライバーで、グレイストークにレギュラー参戦していたクレイグ・パリーがペースノートを販売する。

イベントにエントリーできるのは、Mスポーツが製作したマシンのみで限定45台。フォード・フォーカスからフィエスタWRC、フィエスタST、S2000、RRC、R1、R2、R5から、最新のフィエスタ・ラリー4、フィエスタR5 MkIIまで、幅広いスペックを製作してきたMスポーツのラインナップが集結する。

Mスポーツのマネージング・ディレクター、マルコム・ウィルソンは「ラリー再開は、この産業にとって非常に重要だ」と語る。
「もちろん、安全な方法で行わなくてはならないし、このイベントによって、責任を持ってラリーを行うことができるのだと主催者やモータークラブに納得させられることを願っている。西カンブリア、エデンバレー・モータークラブの運営協力に感謝する。彼らは、年々イベントのクオリティを高めており、ボランティアのマーシャルも熱心だ。彼らが、英国のラリー再開を牽引してくれることを誇りに思う。また、たくさんのMスポーツ製作マシンがひとつのイベントに集結することも楽しみにしている」

Mスポーツのチーム代表、リチャード・ミルナーは「この数週間、モータースポーツUKとの取り組みは素晴らしいものだった」と英国のラリー再開の目処が立った喜びを語る。
「みんながラリー再開を願っていたし、このイベントで安全に責任を持ってラリーを開催することの一例を示すことを目指している。競技を見ることができるのもうれしいが、我々のカスタマーたちがひとつのイベントに集結することも楽しみだ。この20年間、我々が製作してきたマシンたちのことを振り返ると、そのリストは堂々たるものだ。来月は、多くのマシンに会えることを楽しみにしている」

モータースポーツUK CEOのヒュー・チェンバースは「マルコム・ウィルソンとMスポーツが、英国のラリー再開を指揮してくれることで、大いに盛り上がっている」とコメント。
「ラリーが再び開催できるようになるまで、予想以上に長く我慢を強いられてきたが、この発表を行って以来、関係者から多くの支援をいただいている。この8月のイベントは、再開後、最も期待が高まっているイベントで、コンペティターにとっても、いい肩慣らしになる。また、個人的にも、トレーニング動画を製作するためにカンブリアの施設や最新型のWRカーを使用させてくれたマルコムとMスポーツのみなさんに感謝したい。おかげで、我々のクラブやイベントに、今の状況の中でラリーを開催する自信を持たせることができる」



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