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ERCローマは一転して無観客で開催「観戦は自宅から」

©ERC / Gregory Lenormand / DPPI(写真は2019年の模様)

今週開催されるERC開幕戦ラリーディローマ・キャピターレ(7月24‐26日、ターマック、イタリア)は、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染流行後、初めてのFIA格式国際ラリーイベントとして、その進捗に注目が集まっている。

主催者のモータースポーツ・イタリアは、会場を訪れる人の流れを管理するために、スマートフォンアプリのプラットフォーム、モータースポーツ・パスを構築し、全関係者に登録を義務づけ。5月末にこのシステムを発表した時点では、この管理システムを使用して観客を動員する意向も明かしていた。

しかしその後、COVID-19の感染流行は予断を許さない状況が続いており、7月15日にはラリーイベントを「ドアを閉じて」開催することを発表。具体的には、サービスパーク、リグループ、スタートとフィニッシュのセレモニーなど、ラリーの主要エリアへの観客の入場を認めないとした。帯同できる人員は、クルー以外はテクニカルスタッフのみとし、メディア関係者も人数制限が行われる。

SSにも観戦エリアは設けない代わりに、ライブストリーミングがユーロスポーツやACIスポーツのSNSチャンネルで行われる他、RAIスポーツ、ユーロスポーツ、MSモーターTVが中継で競技の様子を伝える。

「今回のラリーは“ドアを閉じて”の開催、つまりラリーエリアには観客の入場を認めずに行うことになった。このエリアにアクセスできる人も、健康チェックを義務づける」と主催スタッフのマックス・レンディーナはコメント。
「ステージにも観戦エリアは設けず、ステージに待機するスタッフや周辺住民のみなさんには、マスクの着用、ソーシャル・ディスタンスの維持、密を避けることを徹底していただく。しかし、メディアを通しての露出は大規模に行っていくので、自宅からラリーディローマ・キャピターレを観戦していただけることを保証する」

「これまでとはまったく異なるラリーになるが、いま、団結して責任のある行動をとることで、私たちも、モータースポーツの世界も、より早く通常の状態に戻ることができる」



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