APRC第4戦ワンガレイは15日から17日まで、ニュージーランドを舞台に開催される。ニュージーランド国内選手権との併催イベントとして4回目を数える。
ポイントリーダーは2勝を挙げて70ポイントを獲得しているクリス・アトキンソン。しかし、MRFタイヤのガウラブ・ギルとチームメイトのアリスター・マクレーが60ポイントで追う。
「まわりを見回すとガウラブもアリスターもすぐ近くにいる。もちろん優勝したいが、ここには数人とても速い地元勢もいるから、ベストを尽くしたい」とアトキンソンは語った。
その言葉通り、ワンガレイは地元勢が強いことで有名な1戦だ。今回もPWRCに参戦している地元のヘイデン・パッドンが参戦。パッドンは過去に2勝を挙げている。
「今年の始めにマシンを三菱からスバルに切り替えたが、ドライビングの面では問題はない。我々は次のフィンランドのために助けになるものを見いだしたいと考えている」とパッドン。
地元勢としては、リチャード・メイソンは中国のソウイースト・モーター・クムホチームから、女性ドライバーのエマ・ギルモアはチームMRFからインプレッサで参戦している。ほかにも、前戦クイーンズランドで2位に入ったペルタミナ・クスコレーシングのリファット・サンガーなども強敵だ。
日本人勢では、MRFタイヤの田口勝彦がランサーエボリューションXを駆って先頭でスタート。
「先頭走者であることは、ドライな状況よりも有利だと思う。ウェットであればそれほど問題にはならないだろう。今季は2回のリタイアを喫していいところがなかったが、このラリーでは慎重に走り、マシンをチェックしながらよりよい順位を狙っていく」と田口。地元のパッドンも「雨が降れば路面コンディションが悪化していない上位4〜5名が有利になると予想される」と語るだけに、期待がかかる。
ジュニアカップでは、番場彬に加えてカラムジット・シンもグループN仕様のプロトン・サトリアネオで参戦。アジア地域きってのベテランと番場がどう戦うかも楽しみだ。
ラリーは土曜日の朝からスタートし、日曜日の午後にキーサイドタウンベイスンのセレモニアルフィニッシュで締めくくられる。