2021年からWRCの単独サプライヤーを務めるピレリのラリー活動マネージャー、テレンツィオ・テストーニは、新スペックタイヤの初テストでポジティブな結果を得たと伝えた。
先週、サルディニアで2日間行われたテストでは、アンドレアス・ミケルセンがシトロエンC3 WRCのドライバーを務め、グラベルとターマックを1日ずつ走行。WRCのマニュファクチャラーズ選手権登録チームに4年間タイヤを単独で供給する契約の開始に向けての開発スケジュールを、順調に滑り出した。
テスト中、サルディニアは通常どおり気温の高いドライコンディションとなり、ミケルセンにもタイヤにもタフな走りとなったようだ。
「最新世代のWRカーが発生するエアロダイナミクスの効果が非常に高いため、このテストは、2021年に向けてグラベルとターマックの両路面における開発の道筋を理解することに役立った。アンドレアスとアンデルス(ヤーゲル、コ・ドライバー)の仕事は完璧で、C3 WRCの動きも申し分なかった」とテストーニ。
「サルディニアは非常に暑くチャレンジングなコンディションだったが、まさに我々が求めていた状況。一切、後退することなくテストプログラム全体をこなすことができた。グラベルではハードコンパウンドを使用して摩耗を減らすことに重点を置いた。来季のWRCで使用するふたつのスペック間の差をより深く理解するために、ソフトコンパウンドでも走行した」
ターマックでは、ピレリはプロトタイプのラバーを掘り下げて調査を行っていた模様だ。