ソルドがERC併催のラリースターズで優勝、新パーツの感触をチェック – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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ソルドがERC併催のラリースターズで優勝、新パーツの感触をチェック

©HYUNDAI

ERCラリーディローマ・キャピターレでは、現行WRカーを対象としたイベント「ラリースターズ・ラリーディローマ・キャピターレ」が併催され、ヒュンダイのダニ・ソルドがi20クーペWRCで優勝。ヒュンダイ・モータースポーツのジュニアドライバー、ピエール・ルイ・ルーベがi20クーペWRCで2位、フォード・フィエスタWRCのペドロが3位に入った。

Rally di Roma Capitale


ヒュンダイがラリーイベントでWRカーを走らせるのは、 3月のWRCメキシコ以来。9月にシリーズ再開が決まり、10月にはターマック戦のドイツを控えていることから、このイベントは実戦コンディションでテストを行える絶好の機会と言える。競技が行われた7月25‐26日、ソルドとルーベは、設定された15SSのターマックステージで計200km近くを走行した。

メキシコ以来となるi20クーペWRCのドライバーを務めたソルドは「このマシンに戻ることができて、本当に素晴らしい週末になった」と語る。
「今年はここまで、とても長く厳しい日々が続いていたので、またラリーに行けるチャンスが得られたことは僕らみんなにとって本当に価値のあることだし、心から感謝したい」

「今回のラリーでは、マシンのパーツをたくさんテストする機会に活用した。土曜日のSS3はスロットルにトラブルが出て、リセットするまでに25秒ほどロスしたが、それもここに来る理由である、学ぶことのひとつだ。全体的にいいラリーだったし、何よりまたラリーができて最高だったよ!」

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ソルドのマシンには、3月のWRC第3戦メキシコで投入したフェンダー上部のウイングレット、平たいルーフエアベンチレーター、新形状のリヤウイングのほか、先日のフィンランドテストで試されたリヤフェンダーおよびバンパー(アウトレットのスリット形状が異なる)も装着されていた。

一緒に参戦したフランスのルーベは、初日は首位でまとめたが、2Cコンペティションが走らせるi20クーペWRCでの実戦は初めてということもあり、日曜日はペースを落とした。それでもソルドとともにヒュンダイ勢の1‐2フィニッシュに貢献している。

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ERC部門には、i20 R5が5台エントリーしており、WRC再開戦となる9月のエストニアにはWRカーでの参戦が発表されたクレイグ・ブリーンも、このイベントにチームMRFタイヤからERCフル参戦初戦に臨み、ヒュンダイ勢最上位の4位でフィニッシュを果たしている。
「スタートからフィニッシュまで、このラリーに参加していることが何よりも喜びだった」とブリーン。
「自分自身、本当に楽しんだ。ラリーを4位でフィニッシュしてハッピーになることはそれほどないが、ここまでの必死の取り組み、テスト、このマシンでこのイベントに参加できたこと、すべてが満足だ。タイヤもi20 R5も順調に動いてくれた。まだ手を入れられるところはあるが、基本的な土台はしっかりしている」

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チーム代表のアンドレア・アダモは「このローマの週末での内容には非常に満足している。特にルーベはたくさん経験を積んで、一貫性のある走りを見せた。彼と、プロフェッショナリズムを見せた彼のチームを誇らしく思う。ダニも、いつもどおりに素晴らしい仕事をしてくれた。彼らがやってくれているすべてのことには、感謝しかない」と語る。

「クレイグも、i20 R5でいい仕事をしてくれた。MRFはタイヤの開発への注力を強めているし、非常にハードにプッシュしている。ERCという選手権に乗り込んで、すぐにライバルを相手にコンペティティブに戦うのは、簡単なことではない。とてもいペースやパフォーマンスを見せてタイムにつなげていたステージもあったので、この勢いをつなげていかなくてはならない。クレイグは、彼らが必要としている経験や支援を与えることができるドライバー。運営するBRCレーシングチームは、いつものとおり素晴らしい努力を続けている」



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