Mスポーツ・フォードは、WRCワークスドライバーのエサペッカ・ラッピが、8月8日にフィンランドで開催されるヤムサン・アイヤットラリーにフォード・フィエスタWRCで参戦することを発表した。フィンランドのヤムサ地方を拠点とするイベントで、これまでにWRC戦で使用したステージも含まれるという。設定されるステージは3SSのみだが、速度域は高く大ジャンプもあるコースは、3月以降、参戦から遠ざかっているラッピにとって、9月に高速グラベルのエストニアで迎えるWRCシーズンの再開に向けて全開で走行できる絶好のチャンスとなる。
今回の参戦は、JanProレーシングからのエントリーとなり、ヤンネ・トゥオヒノ率いる経験豊富なチームからのサービスを受ける。このチームはMスポーツとも関係が深く、現行WRカーをプライベーターとして走らせた最初のチームで、若手ドライバーやセミプロ、ジェントルマンドライバーにマシンレンタルや参戦パッケージを提供している。
「競技からかなり久しく遠ざかってしまったが、 JanProレーシングのフォード・フィエスタWRCで競技に戻ることを本当に楽しみにしている」とラッピ。
「しばらくマシンに乗っていなかったので、このラリーは世界屈指のグラベルステージを全開で走行できる絶好の機会だ。シーズン再開に向けてのウォームアップとして完璧。自分たちの主な目標は、ラリーエストニアに向けてスピードを高めていくことだ」
JanProレーシングのマネージングディレクターを務めるトゥオヒノは「JanProレーシングのカラーがラリーに戻ってくるのは素晴らしいことだし、Mスポーツのワークスドライバーに我々のフォード・フィエスタWRCに乗ってもらい、そのサービスを務めるのは光栄なことだ。エサペッカに乗ってもらえるのはうれしいし、彼らが目標を果たすために全力で支援することを約束する」と語っている。
Mスポーツ・フォードのチーム代表、リチャード・ミルナーも「エサペッカがフィエスタWRCのシートに戻る姿を見られるのは、素晴らしいこと」と語る。
「このミニラリーは、ラリーエストニアに向けての準備を始める前の最高のウォームアップになる。高い技能と経験を誇るJanProレーシングがついていれば、エサペッカは安心して走ることができる」