Mスポーツは、フォード・フィエスタ(MkII)ラリー2、フィエスタ・ラリー4、ベントレー・コンチネンタルGT3のカスタマー向けに、オンラインでパーツ販売や技術サポートなどを行うカスタマー・サポート2ショップを立ち上げた。
2年間をかけて構築してきたというこの新システムは、PCサイトと携帯電話の両方に対応し、総合的なシステムと柔軟な対応を行うことでカスタマーサポートを改善。最先端の3D画像を活用するサイトに向けて、ドイツのスペシャリストと協力してシンプルかつ効率的な注文システムを作りあげた。このサービスでは、オンラインのパーツマニュアルを閲覧できるほか、注文したパーツの追跡も行うことができる。さらにカスタマーは、技術関連の公示やユーザーマニュアルへのアクセス、エンジンリビルトの予約、オンラインでエンジニアからカスタマーサポートを受けられるなど、競技車両を走らせるうえで必要な要素が集約されている。
Mスポーツは、カスタマーサービスがビジネスの中心であることに変わりはないとして、セールススタッフは今後もあらゆる問い合わせに対して直に対応を続けるとしているが、一方でこの新しいシステムは、Mスポーツのサービスを改革するものであり、カスタマーの手に届くまでの時間を短縮することにもつながるとしている。
このカスタマー・サポートeショップの立ち上げと同時に、Mスポーツはフォード・フィエスタの競技モデルのラインナップを、FIAのラリーヒエラルキーに準じてブランド呼称を変更。先日開催されたERCラリーディローマ・キャピターレではフィエスタ・ラリー4が優勝を飾っているほか、フィエスタR5 MkIIは、今後はフィエスタ・ラリー2と呼ばれることになる。ドベンバイホールのデザイナー陣は現在、2022年に投入が予定されている新型フィエスタ・ラリー1(現WRカー)の作業に取りかかっており、ポーランドのクラクフのスタッフは、2021年の競技で2輪駆動と4輪駆動の橋渡しとなる新型フィエスタ・ラリー3の開発に従事しているという。
Mスポーツのマネージングディレクター、マルコム・ウィルソンは「新しいカスタマー・サポートeショップを立ち上げることができ、非常に誇らしく思う」とコメント。
「これが稼働するまで膨大な作業をこなしてきた。我々のサービスを改革するための大きな一歩であり、時間との勝負であるこの業界でマシンを走らせる我々の顧客のみなさんに、より洗練されたサービスを時間効率のいい形でお届けすることができる」
「もちろん、カスタマーサービスは変わらず我々のビジネスの中心であり続け、スタッフが減ることはない。一対一でのコミュニケーションは我々が誇りにしていることのひとつだ。我々のセールススタッフはどんな要望にも直に対応を続けるが、新システムを導入したことでチームへの対応をより柔軟に、能力を高めて行うことができる」