開催中止のラリージャパン「判断根拠は国外から来日できる目処が立たないこと」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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開催中止のラリージャパン「判断根拠は国外から来日できる目処が立たないこと」

©RALLY JAPAN

11月19〜22日に予定していたWRC日本ラウンド、ラリージャパン2020の開催中止を8月19日に発表したラリージャパン2020実行委員会は8月21日、オンラインによる記者会見を開催した。この記者会見は、質問も可能なzoomによる参加が1媒体につき1名のみ認められ、それ以外はYouTubeによる中継を視聴する形がとられた。

2019年に期待されていたカレンダー入りが見送りとなり、2020年は晴れてシリーズの最終戦として2010年以来のWRC日本ラウンドとして開催が決まっていたラリージャパン。しかし、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックが発生したことで、感染拡大を防ぐために日本政府が国外からの入国を制限。この措置が緩和される見通しが立たないことから、世界戦の開催は不可能という苦渋の決断が発表された。

この日の会見のなかでラリージャパン2020実行委員会の高橋浩司会長は「このような形でみなさまにお知らせを届けなくてはならず、大変残念。現在も世界中で猛威を振るい、終息の目処が立たないCOVID-19の影響によるもの。直接的な中止判断の根拠は、国外関係者の来日の目処が立たないこと」と開催中止の理由について改めて明確に言及した。

「来年には延期されたオリンピックの開催も控えており、日本政府ではスポーツ関係者に関する入国制限の特別緩和措置に関しても検討が始まっているようだが、ラリージャパンはどれほど抑えても300人を超える国外からの訪問を受けなくてはならない。これだけ大規模のイベントに対応する措置を11月までに整えることは非常に困難と判断した」

また、8月19日に開催中止を発表したことについて高橋会長は「セレモニアルスタートでラリージャパンが開幕する予定日から3カ月前に当たる日が、開催中止を発表した日だった。この日を目安に、感染状況や取り巻く環境を見守ってきた。これ以上、判断を引き伸ばすことは物流の観点から、またWRCのカレンダーの再編成へ観点からも影響が大きくなる。また参戦を検討していた国内外の競技者や運営側にとっても、経済的なロスも大きくなり過ぎてしまうことからも、この段階での決断に至った」と説明した。

一方、2021年の開催については、FIAワールドモータースポーツカウンシル(WMSC)は2021年のWRC開催国として日本をすでに承認済み。会期としては11月11〜14日を第一希望として申請しており、早ければ、今年10月上旬のWMSCで承認が得られる見込みとのことだ。

2020年はコースは100%完成、関連書類も8割は完成していたという。2021年のコースについては、2020年用に準備していた内容をベースに構築していくとし、1年の猶予ができたことから、改善できる点の検討を進める一方で、1年後に変化し得る状況に対応する調整は必要となるだろう、とした。



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