英国でラリー競技が再開、Mスポーツ・リターン・トゥ・ラリー・ステージスが無事に終了 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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英国でラリー競技が再開、Mスポーツ・リターン・トゥ・ラリー・ステージスが無事に終了

©M-SPORT / Drew Gibson

Mスポーツは8月22日、英国カンブリアのグレイストークの林道を使用したラリー、リターン・トゥ・ラリー・ステージスを開催。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染流行以来、初めてとなる英国でのラリー競技にフォード・フォーカスやフィエスタのラリーマシン45台が集まった。

モータースポーツUKが策定した「新しい様式」にのっとってラリー競技を開催することを目指したこのイベントが無事に終了。英国の主催者やコンペティターは、英国で安全かつ責任を持った上でラリーが再開できることを実感したようだ。

最新のCOVID-19対策ガイドラインに沿って運営されたこのイベントは、タイムコントロールでは電子署名システムを使用してソーシャル・ディスタンスを維持。書類確認もデジタルで行ったほか、車検や車両リカバリーのスタッフとクルーも接触することなく業務を遂行した。

M-SPORT / Drew Gibson


今回は、Mスポーツが製作したフォード・フォーカスまたはフィエスタのラリーマシンに限定して開催されたが、同時にMスポーツがこの20年間に製作してきた様々なレベルのラリーマシンが一堂に集結する機会にもなった。

トップタイムをマークしたのは事前の期待どおり、Mスポーツのチーフテストドライバーでレースチームマネージャーを務めるマシュー・ウィルソンのフォード・フィエスタWRC。さらにWRC2で活躍するレイ・エーツ、アドリアン・フルモー(いずれもフィエスタ・ラリー2)が続いたが、この3人は最終ステージをフィニッシュした後「紳士的に」リタイアした。

M-SPORT / Drew Gibson

この結果、ラリーはカンブリア出身のフランク・バード(フォード・フォーカスWRC)が優勝を飾った。若手のバードにとって、これが2度目のグラベルラリー参戦。
「全体を通して素晴らしい1日だった。1年近くグラベルを走っていなかったし、ペースノートも久しぶりだったので、イベント前は少し緊張していた」とバード。
「ステージを重ねるたびに少しずつ調子を取り戻し、すぐにコンペティティブなタイムを出せるようになったし、マシンにも馴染んできた。午後はとてもいい走りができて、トップマシンを駆るワークスドライバーたちを相手にトップ3タイムも出せた。全体の4番手、ワークスエントリー以外では最上位だったが、トップドライバーたちが自分を優勝させてくれたのは、本当に粋な計らいだった」

M-SPORT / Drew Gibson


総合2位でクラス2トップには、ヒュー・ハンター、僅差の3位にサム・モファットとフィエスタR5勢が続いた。ハンターとモファットは、この日設定された6SSをとおして激戦を展開した。

クラス3はフィンレイ・レットソンのフィエスタR2T 19、クラス4はロバート・ウィルソンのフィエスタR2がトップフィニッシュを飾った。フィエスタR2で参戦したMスポーツ・フォードのチーム代表、リチャード・ミルナーは、クラス4の3位でフィニッシュした。

Mスポーツのマネージングディレクター、マルコム・ウィルソンは「森に響き渡るラリーマシンのサウンドをまた聞くことができて最高だったし、参加したみんなが楽しい1日を過ごしたと思う」とコメント。
「コンペティターもテクニシャンもマーシャルも、全員が安全にイベントが進行するように全力を尽くした。大好きなことをやっているみんなのハッピーな顔を見ることができてうれしかった」

「運営スタッフのみなさんには、すべてのことを迅速に、プロフェッショナルに進行してくれたことを心から感謝したい。今回、ガイドラインに従って開催したことで、責任を持ったラリーを開催できることを証明できたと思うし、他の主催者にとっても自分たちのイベントを前進させることができるという自信になったと思う。どんな競技でも現状に対応しなくてはならないし、ラリーも例外ではない。この世界的なパンデミックで受けた打撃からみんなが立ち直れば、ラリー界もまた勢いを取り戻せる」

M-SPORT / Drew Gibson



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