セバスチャン・オジエはラリーエストニアの開幕に先駆けて行われたTOYOTA GAZOO Racing WRTのメディアアワーにおいて、先日発生したヘリコプターのアクシデントについて説明した。アクシデントはギリシャで行っていたラリートルコ向けのテスト中に発生している。
──先週、ヘリコプターの緊急着陸を経験したそうですが、その時の状況を教えてください。
正直な話、それなりに危険だったことだったのだと思う。離陸時にテールローターが機能していなかったわけだが、幸運なことに5〜6メートル上昇しただけだった。パイロットは素晴らしい反射神経で、スピンを始める前にヘリをできるだけ早く着陸させるよう操縦した。それが数秒遅れてしまっていたら、状況は変わっていたかもしれない。タイミングがとても幸運だったと思っているし、もちろん心地よいことじゃなかったけれど、誰もケガをしなかったし、全員が無事だった。
──どのようなことが起こっているか、その時にはすぐに分かったのでしょうか。
すべてが一瞬の出来事だった。いつもよりバイブレーションを感じて、アラームが鳴った。でもアラームが鳴った時点ですぐにパイロットが着陸態勢に入ったので、乗客としてはあまり分からなかった。とてもいいパイロットだったし、それは何よりだったよ。
(Keiko Ito)