2020年シーズン全日本ラリー選手権第9戦「RALLY HOKKAIDO」の初日は、9月12日(土曜日)に8カ所のスペシャルステージを走行し、新井大輝/小坂典嵩(スバルWRX STI)が、新井敏弘/田中直哉(スバル)に2.1秒差をつけてトップに立った。8.1秒差の3番手には鎌田卓麻/鈴木裕(スバル)がつけている。
昨年のラリー北海道以来、約1年ぶりのグラベルラリーとなった今回のラリー。初日のオープニングステージからトップを快走したのは、前戦丹後で勝利した鎌田だった。しかし、この日の最終ステージとなったSS8で、鎌田は左リヤ・ドライブシャフトを破損。このステージだけで10秒以上をロスし、3番手に順位を下げた。
これでトップに立ったのは、SS7、SS8と連続ベストをたたき出した新井大輝。わずか2.1秒差ながらも、父親の新井敏弘をリードして初日を終えた。
「最後の2本は死ぬ気で踏みました。明日は後方2秒に父親がいるので、それにどう対応するかでしょうね。様子を見ているとやられてしまうので、最初からプッシュします。今のセットアップはかなり乗りにくいんですけど、現時点のベストなので、明日もこのままいきます」と、新井大輝は振り返った。
2位につける新井敏弘は「最後、大輝に0.3秒負けてしまいました。午後のフィーリングは良くなってきましたが、朝はスタート順が影響しましたね。明日のスタート順は影響が少ないといいんですが」と、出走順が心配な様子。
一方、トップを走行しながらトラブルに泣かされた鎌田は、「最後に駆動系トラブルが発生してしまいました。攻めた結果ですから仕方ありません。まだ僅差ですし、明日攻めます」と、逆転優勝を誓う。
ポイントリーダーの奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX)は、優勝争いから一歩遅れた27.9秒差の4番手。JN2クラスは上原淳/漆戸あゆみ(ホンダ・シビック・タイプR)、JN3クラスは山本悠太 /山本磨美(トヨタ86)がそれぞれ首位を走行する。また、FIA国際格式クラスは、福永 修/齊田美早子(三菱)が2位以下に大差をつけてラリーをリードしている。