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WRCトルコ:最終日は波乱の幕開け、上位8人中5人にパンクでエバンスが首位浮上

©Jaanus Ree/Red Bull Content Pool

WRC第5戦ラリートルコは9月20日、競技最終日を迎えたが、最初のSS9から波乱の展開となっている。

この日最初のSS9チェティベリは、イベント最長の38.15kmというラリー最長のロングステージ。選手権争いではもう後がないティエリー・ヌービルは、ラリーリーダーとして迎えたこの日をトラブルなく切り抜けたいところだったが、トルコの過酷な路面はそれを許してはくれなかった。25.2km地点でヒュンダイi20クーペWRCの右フロントタイヤがパンクに見舞われたヌービルは、ステージ上で止まり、タイヤ交換を余儀なくされたのだ。
「ダンパーが壊れたのかと思って走り続けていたが、ふとパンクしたのだと気がついた。それで止まって交換しなくてはならなくなった」と悔しさを見せるヌービルは、これで1分48秒をロスしてしまった。

しかし、このステージでパンクに見舞われたのはヌービルだけにとどまらず、ヒュンダイのセバスチャン・ローブ、トヨタのセバスチャン・オジエ、カッレ・ロバンペラ、Mスポーツ・フォードのエサペッカ・ラッピもパンクに見舞われ、ローブのみパンクしたまま最後まで走り切ったが、それ以外の選手はタイヤ交換を余儀なくされた。さらに、Mスポーツ・フォードのテーム・スニネンはサスペンションにダメージを負い、ラリーリタイア。ヒュンダイ2Cコンペティションから参戦するピエール‐ルイ・ルーベはコースアウトを喫し、同じくリタイアに追い込まれている。

この結果、このステージを切り抜けたトヨタのエルフィン・エバンスが首位に浮上。2番手のオジエと3番手ヌービルとの差はわずか0.8秒となり、さらに4番手のローブもヌービルに4.7秒差で追う形となっている。

この最終日は、この38.15kmのチェティベリと6.22kmのマルマリスを2ループする設定。SS11でもこのロングステージを再走し、続くSS12が最終パワーステージとなる。

WRCトルコ暫定結果(SS9終了時点)
1. E.エバンス(トヨタ) 2:06:18.3
2. S.オジエ(トヨタ) +46.9
3. T.ヌービル(ヒュンダイ) +47.7
4. S.ローブ(ヒュンダイ) +52.4
5. K.ロバンペラ(トヨタ) +2:12.1
6. G.グリーンスミス(フォード) +2:56.6
7. E.ラッピ(フォード) +3:41.0



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