MINIのドライバー、クリス・ミークはサルディニアののち、次戦ドイツ以降に向けたターマックテストで忙しい日々を送るなか、その感触を語ってくれた。
(走行写真は2月に英国で行われたテストのもの)
──:テストはどこでやっていたの?
クリス・ミーク(以下KM):サンレモの近く。2日間で3種類の道を使ってね。初のターマックだったけど、非常に有意義なものになったよ。スムーズで広く、ハイスピードなところから、タイトでツイスティなところまで色々なテストができた。
──:このタイミングで初めてのターマックテスト?
KM:チームはサルディニアにすべての照準を合わせてきていたからね。残りの4戦中3戦はターマックラリーだから、今度はターマックを重点的に進めないと。
──:サルディニアではスロットルトラブルに見舞われたけど、それは大丈夫?
KM:問題ない。新しいパーツが投入されたし、チームはすぐに原因を見つけてくれた。なんの懸念もないよ。この修正のおかげでマシンはさらに良くなったし。
──:どういうこと?
KM:スロットルモーターに替えたら、前よりもドライブしやすくなったんだ。スロットルの反応はとても重要だからね。ほしい瞬間にパワーが出てくれるというのはドライビングに大きな余裕をもたらす。サルディニアで起こったようなトラブルは二度と起こらないと思うよ」
──:テストの時はどのようなことをしているのでしょう?
KM:とにかくクルマの理解に努めているよ。サスペンションのセットの方向性を定めて、実際に走って挙動をチェック。逆に、変更しなかった場合に何が起きるかもチェックする。その繰り返しだ。それに、アンチロールバーのセッティングもね。楽しめているよ。
──:初のターマックラリーに向けての感触は?
KM:剛性も高いし、シャシーのフィーリングはとってもいい。でも、サルディニアの前と同じことを言うけれど、フタを開けてみないとなんとも言えないな。テストとラリーではどうしても条件が異なるし、コンペティションレベルでしか分からない部分もあるからね。
──:初ターマックがドイツと言うのは、いささか辛いものがあるのでは?
KM:確かに、ドイツは非常にタフなラリーだ。でも、サルディニアもそうだったよ。ドイツはジャンクションが多くて、ストップ&ゴーが多いコースだ。強力なエンジンが必要になる。少しでもパワーが劣れば、もう追いつけない。
──:ドイツへの準備は万端?
KM:ばっちり。ドイツの路面を想定したセットアップも問題ない。今回のテストで、マシンの色々なことが分かったし、プロドライブに戻った後も車高やアンチロールバーのセッティングに関する分析は続くんだ。得られたものは非常に大きかったよ。
──:450kmの走行で、なにかトラブルは?
KM:まったく何もなかったよ。このクルマはすごい。テストを終えたくなかったくらいさ!