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WRCイタリア:Mスポーツ、フィエスタWRCでの連続ポディウム記録更新を目指す

©Jaanus Ree/Red Bull Content Pool

現行フォード・フィエスタWRCを投入した2017年以来、サルディニアではまだ一度もポディウムを逃していないMスポーツ・フォード。今週開催のラリーイタリア・サルディニアには、エサペッカ・ラッピ、テーム・スニネン、ガス・グリーンスミスの布陣で臨み、連続ポディウム記録の更新を目指す。

シーズン再開後、エストニア〜トルコと連戦したマシンが英国のドベンバイホールに戻ってきたのは、先週の月曜日。そこからチームのテクニシャンは、エストニアのシェイクダウンで大クラッシュを喫し大きなダメージを負ったスニネン車のフルリペアを含む大掛かりな作業に取り組んだ。このスニネン車自体は、塗装工場から戻ったのが水曜日の午後になったという。そこから作業を終わらせ、土曜日の午後にはサルディニアに向けて送り出す突貫作業をやり抜いた。

この奮闘にチーム代表のリチャード・ミルナーは「テクニシャンたちには、本当に心から感謝しなくてはならない。このラリーにマシンを間に合わせるために必死に取り組んでくれた。彼らの必死の取り組みがなければ、我々は今週のラリーに参戦することはできなかった」と称賛する。

このスタッフの働きに、クルーもしっかり応えたいところだ。ラッピにとってサルディニアは、初のWRCのステージウインをマークした場所(2017年)。2018年には、初めてポディウムにも上がっているなど、特別な思いのあるイベントだ。
「例年よりも遅くサルディニア戦を迎えるので、今年はいつもとは少し違うかもしれない」と語るラッピは、今回が6度目のサルディニア参戦。
「気温はそれほど高くないかもしれないが、天気はさらに予想が難しくなることもあり得る。常に全開でプッシュできるイベントではなく、今年はさらにそれが証明されるかもしれない。サービスなしで2ループを走らなくてはならないので、それを踏まえてセットアップやタイヤ戦略でいい落としどころを見つけることになるだろう。チャレンジングな週末になると思うが、絶対にいい結果を出したいし、このイベントにはそのチャンスがあると思っている」

スニネンにとっても、サルディニアは特別なイベントだ。2015年にWRC3優勝、2016年にはWRC2優勝を飾ったほか、昨年は自己ベストの2位も収めた。ヤルモ・レーティネンと組んでの初ラリーながらステージウインを3本獲得し、首位のセバスチャン・オジエに13.7秒差の2位でフィニッシュしたのだ。
「サルディニアではいつもいいパフォーマンスを見せられているし、毎年楽しみにしているイベントだ」とスニネン。
「ヤルモと初めて出たイベントだし、そこで自己ベストのリザルトもマークしている。もちろん、今回は秋の開催なので状況は少し変わるかもしれないが、変わらずにいいペースを出したい。サルディニアではいつもどおり完全集中し、レッキでは危険な石を漏らさずチェックしなくてはならない。また、サービスなしで2ループ走るから、車載工具を使って自分たちでセットアップの変更や応急処置を行わなくてはならない。だから、セッティングの戦略も慎重に立てる必要がある」

サルディニアの参戦は過去1回のみのグリーンスミス。しかし、前戦のトルコでは自己ベストの5位フィニッシュを果たしており、WRカーでの成長を今週も披露したいところだ。
「サルディニアはこれまでに1度しか参戦したことがないが、この島もステージも大好きだ」とグリーンスミス。
「トルコほどラフではないが、スムーズでないことは間違いないので、いいリザルトを収めたければいいパフォーマンスを見せなくてはならない。それが自分たちの目標でもあり、それができない理由もないと思う。昨年のテームのパフォーマンスを見れば、マシンがサルディニアのステージと相性がいいことが分かるし、自分自身もマシンでの経験が増えるたびに着実に成長できている手応えを感じている」



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